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関大微分幾何研究会

 日程:2017年6月24日(土)、25日(日)

 場所:関西大学千里山キャンパス第4学舎3号館3402

 プログラム

  6月24日(土)

   14:00~15:30 濱田龍義(日本大学)「動的幾何学ソフトウェア GeoGebra 入門」 資料

     概要:動的幾何学ソフトウェア GeoGebra はオーストリア、ヨハネスケプラー大学の Markus Hohenwater 教授を中心とするグループによって開発が
        進められている数学教育用ツールです。Windows や Mac 等のコンピュータだけでなく、iPhone や Android スマートフォン等でも動作する
        ため、世界中で利用されています。本講演では、初歩的な曲線論や曲面論を題材に、GeoGebra の活用方法について紹介する予定です。

   16:00~17:30 松谷茂樹(佐世保工業高等専門学校)「ものづくりの数学:21世紀の危機と現代数学の役割」

     概要:21世紀に入って急速に計算機技術が発達し、そのことによって、様々なものがサイバー空間に移行し、繋がり、大きく世界が変貌している。
        一部では20世紀が物理の世界であったのに対して、21世紀は数学の世界になるとまで言われ、「役に立つ数学」が求められている。しかし、
        「数学が役に立つ」と言われても、何がどう役に立つのかや、そもそも「役に立つ」とは何かも含め、社会自身がこの世界の動きをどう認知
        すればよいのかが定まっていないように思われる。本講演では現在進行している世界の状況と、そこでの現代数学(所謂、理学部数学科で
        学ぶ数学)の役割について、幾つかの例を交えて論じる。

  6月25日(日)

   10:30~12:00 古畑仁(北海道大学)「剱持統計多様体」

     概要:統計多様体という概念、少なくとも名称は情報幾何学から生まれた。一方、剱持多様体は、佐々木多様体などと並び概接触計量多様体の重要
        なクラスとして知られている。剱持多様体の統計多様体版とは何かを、統計多様体の定義から始めて、捩じれ積などを解説し、明らかにして
        ゆきたい。本講演は、長谷川和泉、奥山幸彦、佐藤公威との共同研究である。

   14:00~15:30 鈴木達夫(芝浦工業大学)「重力理論の計量のヘッセ構造について」

     概要:理論物理学において、AdS/CFT 対応という枠組みが注目されている。本講演では、重力理論の計量のヘッセ構造を考察する。さらに、それを
        AdS/CFT 対応へ用いる試みについても述べる予定である。

   16:00~17:30 小原敦美(福井大学)「統計多様体の二重自己平行性について」

     概要:情報幾何学で研究される統計多様体には、リーマン計量について互いに双対な接続のペアが現れる。これらの2つの接続の両方について自己
        平行な部分多様体の特徴付けと性質を考察し、その応用の可能性について述べる。本研究は、伊師英之氏との共同研究に基づく。    

 アクセス

  関西大学千里山キャンパスの最寄り駅は阪急電鉄千里線「関大前」です。
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