最初に書いたように掲示板は、プロバイダーが用意しているケースがほとんどなのでそれを利用するのが一番です。でもプロバイダーが用意している掲示板では不満だという人のために、掲示板の設置方法を解説しておきましょう。掲示板を設置するにはまず、フリーソフトとして公開されているCGIスクリプトを入手する必要があります。私のおすすめは、超有名なKENTWEBで公開されているaska.cgiというスクリプトです。設置方法が比較的簡単のわりに、掲示板に必要とされる機能はすべて備えている大変優れたスクリプトです。このサイトでは、掲示板、カウンター、チャットというCGIの三種の神器はもちろんのこと、アンケートやおみくじなど数多くの優れたスクリプトが公開されています。しかも、それぞれのスクリプトの設置方法が丁寧に解説されています。詳しくは、このサイトの解説をみてもらうとして、初心者がつまづき安いポイントだけ解説しておきます。
 CGI設置が初心者に難しいのは、ダウンロードしたスクリプトを自分が契約しているプロバイダーの環境にあわせてカスタマイズする必要があるところです。CGIを動かすためには、プロバイダーのサーバー上でperl言語で作成したスクリプトを実行できるという前提条件が必要です。perl言語は、プログラムを実行するためのインタプリターとしてのファイルを必要とします。実はこのファイルはwindows版もあります。私が購入した『CGIプログラミング入門』に付属しているCD-ROMの中に入ってました。CGIを自作する場合は、自分のパソコンにインストールして動作確認することもできます。
 パソコンをMS-DOSの時代から使っている人なら常識ですが、ハードディスクにインストールしたアプリケーションソフトを実行するためには、通常ソフトをインストールしたファイルの場所をPATHというコマンドを使用して環境を構築します。これと同様のことが、プロバイダーのサーバー上でperl言語で表記されたスクリプトを実行させるために必要とされます。これはすべてのCGIスクリプトの最初の方に

#!/usr/local/bin/perl

という行を加えることで実現されます。あとは、管理者用パスワードの設定や、設置するホームページのアドレスなどを記入するだけです。これらの設定が済んだら、CGIスクリプトを自分の契約しているプロバイダーに転送します。その場合、ほとんどのCGIスクリプトは、特定の名前、たとえばcgi-binというディレクトリを作成するように指示しています。このディレクトリのパーミッションとCGIスクリプトのパーミッションを使用するCGIスクリプトの指示にしたがって変更します。ほとんどのケースで、755ないし、777のパーミッションのもとで使用されるようです。これらの手続きが済んだらあとは掲示板へのリンクを通常のリンクと同様にHTMLで記述するだけです。たとえば、BBS.CGIというスクリプトへリンクするなら

<A href="http://www.○○○.ne.jp/~ユーザー名/cgi-bin/BBS.CGI">

のように書くだけです。