M情報セキュリティ特論(2015年度)
学部配当科目「情報セキュリティ論」では,多岐にわたる情報セキュリティの内容を,網羅的に説明した.本講義では,テーマを絞り,「暗号(群論)」「メディア」「プライバシー」「法律」から2つのテーマに絞り,輪講形式で議論を進める.
- 「暗号(数学論)」は,公開鍵暗号方式の一つであるRSA暗号を完璧に理解するために,基礎となる群論から解説・議論する.
- 「メディア」は画像・映像に利用される情報ハイディング技術(ステガノグラフィ・電子透かし)や匿名認証技術を取り扱う.
- 「プライバシー」は,近年話題となるプライバシーの定義からあり方を議論する.
- 「法律」は,個人情報保護法を始めとする情報に関する法律を取り扱う.
なお,1),2)のテーマに関しては,状況に応じてプログラミングも行う.
到達目標
本講義の到達目標は,選択したテーマの内容を正しく理解し,一般人にも説明できるようになることを目標とする.
参考書
- S.C. コウチーニョ『暗号の数学的基礎』(Springer・フェアラーク東京)2001年
- 松井甲子雄,岩切宗利『情報ハイディングの基礎―ユビキタス社会の情報セキュリティ技術』(森北出版)2004年
- 青柳武彦『情報化時代のプライバシー研究』(NTT出版)2008年
- 小向太郎『情報法入門【第2版】』(NTT出版)2011年
他の参考書は適宜紹介する.