引用と自説の区別と参考・引用文献の明示
引用と自説の区別
その意義 --> 「盗用」
マナーとして
責任の所在をはっきりさせるために
自分がどこまで理解しているのかを確認するために
その方法 --> 例1,例2
レポート作成は,引用してきた文章を自分なりに整理し,組み立て,そして引用されてきた文章では言われていないこと=自分なりのオリジナルなもの(自説)をつくり出す作業である。
参考・引用文献の明示
引用した文献,参考にした文献は基本的にすべて明示すること。
「研究論文を書くときには借用したものはすべて傍証しなければならない―直接の引用や要約だけでなく情報やアイディアも含めてである」(J. ジバルディ・W. S. アクタート(編著),原田敬一(訳)『MLA 英語論文の手引き』(第3版)北星堂書店,1990年,164頁)。
明示の方法
図書については最低,(1)著者(訳者),(2)書名,(3)発行元(出版社など),(4)発行年。
雑誌論文・記事については最低,(1)著者(訳者),(2)表題,(3)掲載雑誌名,(4)巻号(無い場合は月日),(5)発行年。
辞典等の場合は,(1)著者(訳者),(2)項目名,(3)辞典等の書名,(4)発行元(出版社など),(5)発行年。
いずれの場合にも末尾に引用箇所(頁数)を記すこと。
明示の場所
脚註
後註
要するに,読む人が引用・参考文献を確認できるようにすること。
レポート・卒論の手引き書として
斉藤孝「学術論文の技法」(増補版),日本エディタースクール出版部,1991年。
最近は論文の書き方についての図書が数多く出版されているが,その中にあっても今尚最高の手引き書である。
( 社会科学概論(6)-970531 / 基礎演習 )