2004年度国際投資論:ある4回生の「学びのプロセス図解」


 以下に示すのは,ある4回生の「学びのプロセス図解」です。感想ラベルもコメントも具体的かつ本質的,学びのプロセスが手に取るようにわかるし,気持ちが伝わってきます。学生参画授業の雰囲気も伝わってきます。
 ●以下は感想ラベルに書かれた内容,→以下は「学びのプロセス図解」作成時に書き込まれたコメントです。


1.学びのプロセス図解(2005年1月9日作成されたもの)

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●[2004年10月8日]発表の10/29は私の誕生日なのではりきってがんばりたいと思います。

→国際投資論第1回の授業は欠席したので、10/8が私にとって後期入って最初の授業でした。前期いた人もだいぶいたけど、知らない人もけっこういて、不安な感じでした。なのに、いきなり班決め、発表日も決めてあわただしい感じだったけど、前期いた人と一緒の班になれて、人見知りする私としてはひと安心。

●[2004年10月15日]さ来週には発表ですが、いい学びをしたいと思います。

→全然、班の人たちとも仲良くもなってないのに、もう発表かい!!!早すぎる!!と思いました。しんどいことは早めに終わらせようということで、1回目を選んだけど、とても不安。しかもテーマが『国際経営戦略』という、基礎となるものなので、難しかったです。CWが同じだったから、3班と合同で発表することになり、大人数になってちょっと楽しい感じになりました。

●[2004年10月29日]今日の発表で「国際経営戦略とは」分かってくれれば、うれしいです。疲れました。

→授業運営って本当に難しい!!けど、やりがいはある!!!と思いました。まず、企画は9人もいたけど、スムーズにできたと思う。楽しくできた。何度も話し合っているうちに、仲間意識も自然と出てきて、コミュニケーションを取ることは大事だとつくづく思いました。いざ、発表となってみると、困ったことに、伝えたいことがうまく伝えることができず、せっかく劇でいい感じだったのに、難しくさせてしまいました。人前で話すのは難しい。けど、終わってすごくスッキリしたし、充実感があった。

●[2004年11月5日]「国際マーケティング」と聞くと難しいけど、「恋愛のすごろく」はとても分かりやすかったです。

→すごく分かりやすかったです。「国際マーケティング」って何度も聞いたことあるし、国際マーケティング論を履修していたけど、いまいちピンとこなかったけど、この授業を受けてよかったと思いました。やっぱり学生のする授業はいいなと思いました。授業してる側も受けている側も同じ学生だから親近感もあり、難しい言葉を使わないから、分かりやすいし、聞いてる方も真剣になるから、理解しやすいと思いました。

●[2004年11月12日]「整理」と「整頓」のちがいが分かりました。

→「日本は罰金制度がなくても5Sを守るのはなぜか」という疑問が授業後に出てきた。いつも思うけど、授業受けた後に疑問が出てくるのはすごいことだと思う。しかも、その答えを知りたくなるのはなぜだろう!!他の授業だったら、疑問すら出てこないのに。やっぱり、みんながちゃんと授業に参加しているからかなと思いました。

●[2004年11月19日]台湾ってすごいですね。多くのメーカーがせまい台湾に集まって、いっぱいいっぱいですね。

●[2004年11月19日]技術移転が成功するには、移転する側とされる側両方が真剣になるということですよね。授業も同じ。

→日本企業はOJT(人が人に教える)を重視している。長谷川先生の授業もOJTを重視していると思った。学生が学生に教える。たしかに、コストや時間はかかるけど、お互いが真剣にすることで、内容は濃いものになるのだと思いました。授業運営して思ったけど、授業してる側だけが熱くなってても、全然伝わってなくて、聞いている側も熱くならないといけないなと思いました。1人だけでなく、みんなで授業を作るものだと思いました。

●[2004年12月10日]最近の世の中は競争ばっかりで疲れます。やすらぎがほしいですね。

→最近は、とてもよく勝ち組、負け組という言葉を聞くけど、どこからが勝ち組でどこからが負け組なのかと思う。私もできることなら勝ち組になりたい。負け組にはなりたいとは思わない。どうしても欲が出てきてしまうと思う。そのためには、人とちがったこと、新しいことをしないといけない。強みを特化しないといけないことは分かってはいるけど、強みも見当たらないし、できない。勝とうが負けようが、自分が楽しくあればいいかなぁと思う。考えさせられた授業でした。

●[2004年12月17日]批判っておもしろいですね。私は学生参画型授業は好きです。しんどい部分もあるけど、その分いい部分もたくさんある!!

→今までの授業にない形式でおもしろかったです。先生を批判する授業ってありえない。ありえないことをしてしまう国際投資論はステキです。この授業をけっこう批判的に捉えてる人もいることが知れてよかった。『特定の人』っていっているのが気になった。発言したくても授業にしっかり参加はしていると思いました。

「学びは楽しい」

 中南米経済論を最初は履修しようかどうか迷っていました。しんどいとは十分に聞いていたし、大変なことは分かっていたけど、やっぱり履修していてよかったと思います。すばらしい仲間に出会うことができたし、他の授業からは学べないことをたくさん学べました。自分から学ぼうと思って授業を受けないと意味がないということを最後になってやっと分かりました。人前で話すことが、とても嫌いだけど、人前に立って話すと、伝えたいことがしっかりと伝えられないということも分かりました。卒業する前に履修しといてやっぱりよかったです。この授業で学んだことを忘れずにやっていきたいと思います。


2.最終回(第14回)国際投資論での感想ラベル(2005年1月14日記入)

●[2005年1月14日]最後の授業で,さみしいかんじがします。卒業する前に国際投資論を取っていてよかったです。


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Author: Shin Hasegawa
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