Contribution Work

ラテンアメリカ経済論が毎回,全員が参画する「学びの場」となるために


■Contribution Work

Q1. Contribution Work (CW)とは何ですか。

A1. CWとは,A4判1ページ以内で与えられたテーマに合う文献・資料を引用し解説する課題です。CWを作成する側としては予習ができ,自ら学ぶ姿勢を確立でき,基礎的な学習スキルを身につけることができます。CWを利用する側(授業担当チーム)にとっては,そのいくつかは直接授業に役立ち,授業を成功させる精神的な支えになり,その提出状況は受講生の予習状況を示すバロメータとして利用できます。

Q2. CWの内容はどのようなものですか。

A2. CWの内容は,収集した情報の提示とその情報の解説です。具体的には新聞記事や雑誌論文,図書などの文献からの引用と解説文で構成されることになります。解説(コメント)とは,当該資料を取り上げた理由と当該資料からわかることです。

Q3. CWの課題は誰によって・いつ提示されるのですか。

A3. 来週〆切分のCWの課題は,来々週の授業担当チームが授業で提示します。

Q4. 授業担当チームはどのような課題をCWとして提示すればいいのでしょうか。

A4. 授業を企画するにあたっての重要な資料となり,なおかつ,受講生の予習となる課題を提示してください。CWはA4判1枚に納めないといけませんので,かなり絞った課題を提示する必要があります。例えば「出稼ぎ日系ブラジル人の声」「アルゼンチンの経済についての2003年4月分の新聞記事」「オレンジジュースの品質表示欄(2点以上)」「ラテンアメリカ諸国のコーヒーの生産量の推移を示すグラフ」。

Q5. CWはいつ・誰に提出するのですか。

A5. 前の週にCWの課題を出したチーム(次の週の授業担当チーム)に,授業中に提出してください。

Q6. CWは毎回提出ですか。

A6. 毎回提出が望ましい。成績に反映されます。課題を出したチーム(授業担当チーム)も提出してください。

Q7. CWの要件はどうなっていますか。

A7. 以下の通りです。

Q8. 新聞記事などの文献・資料を引用する際の注意事項は何ですか。

A8. 新聞記事や雑誌論文,図書,Webpageなどの文献からの引用がある場合,以下に記す必要最低限の書誌的事項を引用出所として明記してください。引用出所を不足なく正しく明示することは決定的に重要です。新聞記事であれば,新聞名・記事表題・日付・頁数・朝刊or夕刊,雑誌論文であれば,雑誌名・記事表題・著者名・巻号・発行年・頁数,図書であれば,書名・著者名・出版者・発行年・頁数,Webpageであれば,著者名ページタイトル・アドレス・閲覧年月日

新聞記事の例:「ご遠慮願う『地球環境論』,生活の場アマゾン」『日本経済新聞』1993年8月24日付5頁。
新聞記事の例:窪田淳「サンパウロ―協同組合結成して、リサイクルで生計(ところかわれば)」『日本経済新聞』2003年6月8日付13頁。
雑誌論文の例: 長谷川伸「ウジミナス建設プロジェクトと技術移転」『関西大学商学論集』第47巻第1号,2002年。
雑誌論文の例: 福島義和「エコシティ・クリチバの都市計画」『ラテンアメリカ・レポート』第15巻第1号,1998年。
図書の例:中野民夫『ワークショップ:新しい学びと創造の場』岩波書店,2001年(岩波新書)。
図書の例:小池洋一・西沢利栄『アマゾン:生態と開発』 岩波書店,1992年(岩波新書)。

Q9. Webpageからの引用してもいいでしょうか。

A9. Webpageからの引用は慎重にしてください。十分に信頼できると確信できるもののみ,引用してください。Webpageは誰でもが自由に開設できる関係で,事実に反する記述やデマも混入しています。どのWebpageの記述が確かであるかどうかの判断は相当難しいので,Webpageは引用しないことが無難です。誤った情報がCW として企画チームに提出された場合,授業企画を混乱させてしまいます。どうしても引用したい場合には,十分に信頼に足る根拠をCWにおいて示してください。

Q10. 新聞記事や雑誌論文はどのように探せばいいのでしょうか。

A10. 新聞記事→日経テレコン21,「聞蔵」DNA,毎日Newsパック,ヨミダス文書館。雑誌論文→MAGAZINEPLUS。新聞記事と雑誌論文がCW作成に適しているといっても,関西大学蔵書検索システムKOALAでは探し出せません。ではどうするか。幸いなことに,関西大学では,図書館や学内のパソコン教室,研究室から新聞記事や雑誌論文が容易に探すことができる検索サービスが利用できます。なかでも,日経テレコン21と「聞蔵」DNA,毎日Newsパック,ヨミダス文書館,MAGAZINEPLUSは今すぐ活用してほしいサービス(データベース)です。

 いずれも,学内からであれば「関西大学図書館データベースポータル」http://www.kansai-u.ac.jp/library/netresource/search.htmlから利用できます。Internet ExplorerなどのWEBブラウザが操作できるなら,誰でも簡単に検索することができます。
 なお,こうしたサービス(データベース)を利用して,CWに新聞記事や雑誌論文を引用して引用出所を明示する際には,かならず,新聞記事なら,新聞名,記事タイトル,著者,発行年月日を,雑誌論文なら,雑誌名,論文タイトル,著者,発行年月,巻号を明示してください。サービス(データベース)名を示すだけでは不十分です。なお,サービス利用(データベース検索)した日付を示す学生がいますが,不要です。

(正誤例)
× 日経テレコン21,検索日:2004年10月29日。
○ 「大手のアルセロール、ブラジル鉄鋼へ、出資6割に上げ」『日本経済新聞』2004年6月29日付9頁(日経テレコン21)。

Q11. CWの評価基準はどうなっていますか。

A11. 文献・資料が引用がされていること,引用出所の明示が不足なく正しくされていること,解説文(コメント)があることの3つの要件をすべて満たせば,B評価(満たしていないものはC評価)になります。これに加えて,さらにCWの作成を通じての新たな気づき・発見が示されていればA評価となります。新たな気づき・発見を示すためにはまず,引用した資料からわかったことを示してください。ただし「わかった」ことは「知ったこと」とは異なります。「わかる」とは理解することであり,理解したことは必ず「AはBだからCである」という形式で記述できます。つまり「わかる」には理由(B)が必要なのです。したがって「わかったこと」には「ああ,だからそうなんだ」という気づき(発見)が伴います。これが示してあるかどうかがA評価になるためのポイントとなります。

Q12. 評価を上げるためにCWを再提出することはできますか。

A12. できます。期日までに提出したCWであれば,何度でも出し直すことができます(提出期限を過ぎて初めて提出したCWは受け取りません)。

Q13. 授業担当チームはCWを受け取ってから何をすればいいのですか。

A13. 以下の3つの作業をしてください。

  1. 興味深いものをピックアップして,自分たちの企画会議と授業で活用します。
  2. 提出者(企画協力者)リスト(氏名+学籍番号)を作成し,最も授業企画に貢献したCWを作成者を"Best Contributor"として選んでください。
  3. 提出されたCWにコメントを署名入りで記入し,企画当日に提出者へ返却します。
  4. クラス新聞(『ラテンアメリカ経済論新聞』)に提出者(企画協力者)リストを掲載します。"Best Contributor"も合わせて示してください。

Q14. CWはいつ・誰から返却されるのですか。返却されたら捨てていいですか。

A14. 提出されたCWは次週の授業で当該チーム(当日の授業担当チーム)から授業中に返却されます。CWは学びの内容の記録ですから,大切に保管しておいてください(自分で捨てたくなるようなものは作成しないでください)。

表 CWをめぐる授業担当チームと受講生の動き

時期

授業担当チーム

受講生

2週間前の授業

CW課題の発表

CW課題を知る

 

CW課題に関する問い合わせ受付

CWにとりくむ(CW作成)

1週間前の授業

CW受理

CW提出

 

・提出されたCWを活用して企画
・コメントとコメンテーターの署名をつける

(自分のCWが企画に生かされることを祈る)

当日の授業

コメントつきCWの返却

コメントつきCWを受理

 

Athor: Shin Hasegawa
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