中南米経済論2001年度前期
「学びのプロセスチャート」総括コメント集


  • 自己再発見
    「こうして振り返ってみると「素直に楽しむことができたなぁ」というのが第1で,次に多くの知識や,体験ができたことがよかったと思う。思うにこれは楽しんだから得れたと思う。しかし,ここで得た事はまだ僕の中にはしみついてないと思う。なぜなら,僕自身は同じミスをしているからである。後は経験,知識を取り込む作業だろう。こうした形で振り返れたのはよかった」(Y.F.)。

  • 「9月22日,なぜ僕がこの日に作成をしたのかと言うと,21歳になる日だったからだ。20歳からのこの1年間,中南米の授業において自分の中で変わったと感じることができた。中南米についてより多くの理解ができたし,みんなで授業を作ったし,自分を思いっきり授業にぶつけることができた。後期でもこの調子,むしろこれ以上にがんばります」(F.M.)。

  • 心の変化とこれからの自分
    「何の期待もせず,単に履修した。この中南米経済論だったが,その考えは第一回目の授業で打ち砕かれた。まず,スキンヘッドの先生。これで8割方,『何かが違う!?』とは感じたが授業形式が発表されて亜然だった。ゼミでもないのにディスカッション形式を取り,グループごとで発表をするとの事だった。先生のねらいは生徒参画型らしかったが,ただの専門科目が可能なのか?と始めは思っていた。しかし第2回,3回の授業に足を運ぶにつれて,一つのテーマに対して自分とはまったく違った案が出てくるディスカッションの面白さ。『こういう考え方もあるんだ』という驚きと発見。授業を終えるたびに新鮮な気持ちで帰っていることに気が付きました。そんな授業が何度か続いて,僕が思う一回目の変化が起こりました。大教室から小教室への移動です。これによってやる気のある人だけ来てくれればいい。という暗黙の了解がなされました。案の定20-25人程度でメンバーが固定しました。その時から,クラス全体の雰囲気がよくなったと思います。僕自身もその20-25人とグループを組んでディスカッションするうちに仲良くなり,自分の言いたいことはいえるという和やかな雰囲気になり,また『あの人は経済面にこだわっているな』とか『環境に常に意識しているな』など少しずつですが個性も見え始めてきました。そんな風に先生の投げかけたテーマについてディスカッションしているうちに,2回目の変化がおきました。グループ発表です。これによって僕たち自身で作り,僕たち自身で学ぶという理想の授業形式が始まりました。内容はどれも個性的で進め方もまるで違います。しかし,全てに共通しているのは,各グループの熱心さ,自分たちの発見をみんなで分かち合いたいと言う仲間意識,楽しく学ぼうとするユーモアです。それぞれ各班反省すべき点もありますが,この授業形式でしか学べないことをたくさん学んだと思います。みんなの前で発言したり,グループで集まって一つのものを仕上げるといった経験は少ないので,この授業は強い刺激となり,多くのことを学ばせてくれました。勉強の面白さをうまく引き出してくれる授業でした」(Y.H.)。

  • 「“学び”とは各個人が必要な物事を他人の力を借りて感じとっていくことであると実感した。新しい疑問が発生するのは他者の意見を通した時にありました。これがわかっただけでも十分な成果のある授業でした」(A.T.)。

  • 変化の日々
    「題名にも書きましたが,こんなに毎回の授業で心の変化があったのはこの授業だけでした。赤字で書いて,内容は楽しく感じたり,不安に感じたりといろんな自分を知ったように思う。企画では,楽しさと難しさ,特にみんなの前で発表するのに伝え方の難しさを強く感じました。前期を通してすでに,意外な自分が発見できた気がしました。後期はどうなるのだろう?」(S.K.)。

  • 自分を見つけ,次につなげる授業。それが中南米。
    「毎回,長谷川先生の授業はビックリするけど,学生が本来,こういうふうにすると,授業離れを防げるのではないかと毎回思います。大学の講義には珍しい形態で戸惑いもあるけれど,いつもやり遂げて,充実感いっぱいになります。後期もがんばるぞー!」(S.S.)。

  • みんなが主役!!中南米
    「僕は今年4回生ということもあり,就職活動のことで頭がいっぱいだった。しかし,大学4年目で本当に学ぶとはどういうことかを実感することができるこの授業に参加していくうちにだんだんとはまってしまった。実際に企画をすることでたった90分の授業のためにそれの何倍もの時間がかかり,目に見えない苦労を感じることができた。大学の講義に不満を感じていたが,まず自分から変わっていかないとだめだと思った。また話し合いの大切さ,物事を色々な角度から見るということが重要であるということが身にしみて分かった」(H.N.)。

  • だんだんおもしろくなる…中南米経済論〜自分の心の変化を振り返って〜
    「このチャートでは,色の変化で自分の気持ちの変化も分かるようになっています。冷めた青色系からアツい赤色系へ…。授業の雰囲気に慣れ,クラスのメンバーの顔もだんだんと覚えて,素直に授業が楽しめるようになりました。5/17の授業で,なんとなく頭で分かってるつもりでも,口で説明するのは難しいんだとわかったので,6/21の授業(私の班が担当)では,うまく説明できるようにとがんばって勉強しておきました。いろいろ学ぶことの多い授業ですが,やっぱり一番大きいのは『みんなで授業を作る』楽しさを身をもって体験したことだと思います」(C.M.)。

  • R.M.の中南米へのアツイ想い
    「あっという間に過ぎ去った前期。『中南米経済』というより,授業の進め方について考えさせられる点が多かった。私の初期段階の目的『歴史や情勢を掘り下げる』にはまだまだ至っておらず夏も終わっていった。学生最後の夏を満喫し,すっかりダレてしまった自分にカツを入れ,後期に突入する!!…予定」(R.M).。

  • 前期の軌跡
    「最初,授業の形式に戸惑い,あまり積極的に参加できていなかったけど,だんだん積極的に参加していけるようになった。また,自発的に動くことが大切だと痛感したが,これはまだ実現できていない。後期の課題である」(D.Y.)。
    聞き,話し,考え,動く授業の中で自分がどう成長したか。

  • 「教室に座って話を聞いているだけでは絶対に得ることのできない学びの体験ができてとても満足感がある。特に発表のために班のみんなと話し合い,色々と考えたことはとても自分のためになったと思う。ディスカッションは相変わらず得意じゃないけど,それでも4月よりはずいぶんましになったと思う。発表の時もあがることなく堂々と話したのは十分な成長の証だと思う」(Y.A.)。

  • 全日本仮装大賞への道
    「『コスタリカ』がオレをこんなに熱く変えた!先生も学生も授業も異状だけど,すごく楽しい。本当に普通の専門科目?っていつも感じる。初めは,ギクシャクしてたディスカッションもだんだん慣れていってよかった。毎回,楽しいから絶対忘れられない知識が得られるんだと思う。いつも『何か大きな事をやってやろう!』と思って失敗してきた僕だけど,発表の過程で『自分ができる範囲で分かりそうなことからやった方がよい』ことに気付いた。もう一つ人間として成長したと思う点は『人に任せる大切さ』だ。何でも自分で抱え込んでやろうとする僕にとってとても勇気のいることだった。あと2日!のプレッシャーの中で本当にグループの強みが発揮でき,1人ではできないことができた。すごく自信になった。高校生までの勉強は個人の勝負だけど,大学の良いところは,協力して1人では得れない大きな知識を得ることだ!!とこの授業を通じて痛感した。3回生にもなって,初めて僕は,グループでの発表をしたのでたぶん他の人よりも強烈に印象に残ったんではないか。カタ破りな授業だけど,後期は劇でも仮装大賞でも何でも来いってノリです!」(M.U.)。

  • 「最初は変な授業だと思っていたのに授業を受けていくにつれてだんだん面白くなってきました。ゼミっぽい雰囲気を味わえてとても楽しかったです。前期の授業全て出れたことはすごくうれしいし,後期もがんばりたいと思います」(H.O.)。

  • I love 中南米!
    「総合的に見て,本当に楽しかったと思います。このラベルの数が物語ってると思う。こんなけ出席した授業はない。必修科目より出席してます。自分でもビックリ。後期もがんばります。どうぞ宜しくお願いします」(N.K.)。

  • 「行動こそ全てに通ずる「何事まずやってみてから考えろ。頭より体を先動かせ。それによって,予想もしていなかったことが起こるから。あれこれ心配するな。自分がやりたいと思ったことをやろう。それが一番楽しい。後期は何か一つのことをみんなで味わいたいね」(Y.T.)。

  • 学びの楽しさへ一歩踏み出した
    「前期の授業が終わってみて一番うれしく思うのはこの中南米経済論に出会ったことだ。なぜなら初めて楽しいと感じられた授業であったからだ。大学の授業とちゃんと考えながら向き合うようになった。途中楽しさから重苦しさに変わったときがあったが,私も授業を企画した時にまた学びの楽しさを感じることができた。頭で考えてみるより時には少しでも動き出してみた方が,何か見えてくるのではと思うようになり,学びの楽しさを味わえるようになりたいと思い,今,一歩踏み出し始めた。これからどうなるかがすごく楽しみである。一足でも動き出すことから何事も始めてみようと思う」(E.T.)。

  • 私と中南米経済論21
    「正直3つの変化は強引に分けた様のものですが,作り進めていくうちにそうかもなー,そうだったなーと思い出してきました。ディスカッションで発言することも高度(?)になってきたと思う。中南米で何かを学んだと言うのはなんだろな…。やっぱり企画は最大の経験だったし,いろんな人に出会って感動して涙を流したり。プロセスチャートを作って一番思ったことは,そういえば第一回目の授業でディスカッションした班のメンバーって誰やったっけ…?今一番気になることはそれですね。やっぱり色んな人に出会ったことが宝物だな」(T.T.)。

  • !?
    「この中南米経済論と言う授業は自分にとって!?の連続だった。つまり衝撃的とでも言おうか,とにかくそういうことを表したかったのでラベルチャートをこの形にしてみました。別紙の説明で段階を区分できるとありましたが,毎回が本当に新鮮で特に区分できなかったのでそこには意識せず作成しました。あえて言うなら長谷川ゼミ生中心に開始した学生中心の授業でしょうか。そこからますますこの授業が楽しくなっていきました。初めは正直,不安で仕方なかった学生参画型授業…。学生中心,自分たちで進めていく授業がこんなに難しく楽しい授業とは思わなかった。意外な自分を発見!というより,素直な自分,本当の自分を発見した。というような気分です。小学生の頃,無我夢中で発表しまくっていたあの頃の自分を思い出せた,そんな気持ちです。これも偶然出会った素晴らしい仲間たちと不思議な魅力のある長谷川先生のおかげだと思っております。後期もまた!?するのでしょうか。本当に楽しみです。もちろん,中南米の知識も着実に増えてます。一番リラックスして受けてるこの授業が一番頭に入っているのも不思議だ!?」(M.T.)。

  • 「初めてこの授業を受けた時,本当にこの授業やっていけるのかとても心配になったけど,授業を出るたびにみんなと授業をしているなぁと実感が出てきた。後期も期待と不安でいっぱいです(次回の発表は成功させるぞ!)」(S.N.)。

  • 「1年間の授業また,1時間の授業をより楽しくすごすために重要なのがつかみだと思います。“この授業は楽しい”と思い込ませてしまえば,“つまらない”と印象に残ることはまずないからです。フルーツバスケットやサンバは,私にとってかなりよいつかみでした。体を動かすので眠くないと言うメリットもあって,よかったです。インパクトあるつかみは不可欠。もう1つ重要なのは,やはり内容。特に,レクチャーとディスカッションです。ディスカッションで出る聞き手の考えは,自分の考えとは異なるため,ときとして後に予定しているレクチャーとかかわりが薄くなってしまいます。だからといって無視してレクチャーを進めていくとディスカッションを行う意味が失われてしまいます。そこで私が出した答えは,ディスカッションに絡んでいくということです。発表時には,特にこれに努力しました。それでもやはりレクチャーとディスカッション間に溝を感じ,反省点が残りました。もっと発表者と聞き手は,近づかなければいけないでしょう。けれど今回の発表は,それに気付いただけでも満足感のある意味あるものだったと思います」(M.T.)。

  • 「どんなことからも学ぶことはあると思っているが,『中南米経済論』前期講義からは,中南米(ブラジルを中心に)に関する情報を得ただけでなく,『主体性の存在する遊び方』と,『人間関係の新しい作り方』(フルーツバスケットとか…),さらに素直に『自分を解放する気分のよさ』を学んだように思う。私は社会人経験をもっており,そこで実体験を通して得た知識の裏づけが欲しくて大学へ編入した。大学では知識を吸収するのが当然と思っていただけに,座って知識を与えられるわけではないこの授業は,ある意味新鮮であるとともに,社会人生活では当然の事であったので,やはり当惑したのは事実だ。それは『ここは一体何処だろう?』と言う感じに近い。しかし,そんな感覚はどうであれ,この授業が私にいろいろなことを教えてくれることには違いない。なぜなら既に左記の3点を挙げられるのだから」(K.U.)。

  • 中南米って?(専門科目?それともゼミ?)
    「初期のころには不安だらけであったがそのような不安も中盤あたりからどこかへふっとんでしまった。また,この授業は時間のたちかたが非常に早く感じられる。イコール自分が興味深く集中してこの授業に参加しているからであろうと思う。後期もどのような展開になるかとてもワクワクしている」(Y.K.)。

Author: Shin Hasegawa
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