2005年度長谷川ゼミ(専門演習)履修要項


1 テーマ

生産のグローバル化と現地化

2 演習内容

 あなたは大学の授業で、わかる喜び・学ぶ喜びを感じていますか。長谷川ゼミでは、砂を噛むような「勉強」「憶えること」よりも、熱く手応えのある「学び」「わかること」を大切にし、仲間とともに学ぶことを大事にしています。このように考える長谷川ゼミのキーワードは「学生参画型」と「テクノセンター」です。

【学生参画型:仲間とともに自分と世界をわかる→学ぶ】ゼミは学生参画型で運営します。学生が中心となってゼミという「学び場」をゼロから創造するのです。授業前に企画を立て準備を行うことも、授業後にふりかえって新聞を作成することも、教員の支援を得て全て学生が協同で行います。それは、仲間とともに自分と世界をわかっていく「旅」、一生つきあえる仲間になっていく「旅」です。そうした「旅」をするためには、ゼミ活動を生活の中心にする必要がありますが、それを補って余りある価値のある時間になるはずです。

【テクノセンター:「世界の工場」中国の製造現場にどっぷりつかる】ゼミでは「生産のグローバル化と現地化」、具体的には多くの発展途上国産業が発展をする一方、日本が産業空洞化に直面している事態を扱います。中国広東省にあるテクノセンター(日系企業の工場団地)は、こうした事態を研究・体感する絶好の舞台です。

 長谷川ゼミでは、このテクノセンターで毎年春休みや夏休みに2週間の研修を行っています。この研修は参加者自らが計画し、中国人従業員寮に宿泊しながら、社長同行取材、生産ライン実習、日本語教室の教材作成などを行っています。参加した学生は「世界の工場」の熱い風に吹かれ、日本人経営者と中国人従業員の思いとがんばりに触れて、日本と自分の将来を考えるようになります。

※その他ゼミ・担当教員についての情報は、長谷川研究室WEB(http://www.shin.ac/)を参照してください。

3 教科書

    1. 斎藤孝『読書力』岩波書店(岩波新書),2002年。
    2. 高等教育研究会『大学を学ぶ』青木書店,1996年。
    3. 佐伯胖『「わかる」ということの意味』岩波書店,1995年。
    4. 林義樹『学生参画授業論』学文社,1994年 。
    5. 佐藤正明『望郷と訣別を―国際化を体現した男の物語』文藝春秋(文春文庫),2003年。

5 応募者への要望

 上記『大学を学ぶ』『「わかる」ということの意味』を読んで学生生活をふりかえり、その結果をワープロでA4判2頁(2000字程度)にまとめ、初回のゼミに持参してください。

 なお、3回生時(2005年度)には前期集中4回生時(2006年度)には後期集中ですので注意してください。

6 申し込み条件

    1. ゼミ履修申込前のゼミ説明会ないし見学会に参加していること。
    2. ゼミ活動を生活の中心にする決意と条件があること。

7 履修すべき授業科目

ラテンアメリカ経済論,アジア経済論,国際投資論,国際開発論。

8 履修を希望する授業科目

国際ビジネス・コースの各科目,生産管理論,中小企業論。


Author: Shin Hasegawa
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