2010年11月14日、関大一高は常翔学園高校に大敗を喫しました。5対74。強豪校の強さを痛いほど思い知らされました。
昨年9月に新チームは始動し、顧問の早瀬先生からチームリーダーに指名していただきました。私はこれからどのような練習をしようかと意気込んでいました。チームメイトや先生と共にチームの規律や練習を考えていきました。私はラグビーの雑誌やスキルアップのための本を片っ端から読み、試合をする度に判明するチームの弱点や強みに合った練習を探しました。しかしそれには限界がありました。チームが確実にレベルアップできたのはやはり指導者のおかげだと思います。先生はチームのカラーに見合ったラグビーをしようと、とても深く考え練習をしてくださいました。 また、互いの意見が合わずに衝突してしまうこともありました。しかし、それも含めて全員で物事を考えて行動する1年だったと思います。選手から先生に、練習の提案やお願いをする機会はこの1年でとても多くなりました。それらは却下されることの方が多かったように思います。しかし、実現すると必ずチームの力となっていました。 さらに、関西大学体育会ラグビー部のコーチに新しく就任されたコーチのもとで、数多く合同練習をさせていただきました。大学の筋力トレーニングの施設も利用させていただきました。それらを経験することは、チームにとって大きなプラス要素となりました。1つは、礼儀やマナーに関することです。質問の仕方や物事の頼み方、挨拶など基本的な事柄を学べたように思います。2つ目は、やはり筋力トレーニングやラグビーに関する知識が増えたことです。教えていただくまでは、その方法が果たして合っているのかもわからずに曖昧にしている部分がありました。専門的なコーチングをしていただき確実に効率が上がったと思います。 以前に比べると、先生には練習試合も随分と増やしていただきました。全国大会大阪府予選で高津高校さんと対戦する一週間前に、シード校である日新高校さんと練習試合をさせていただきました。私たちはその試合で実戦の感覚を取り戻し、一方ではシード校の粘り強さを体感することが出来ました。今考えると、約2ヶ月間試合から離れていた私たちにとって、重要なものだったと思います。
結果的に、私たちは予選を2試合戦いました。そこでは次のような言葉が飛び交いました。「しんどい時は、周りを見ろ!」 私はまさにその通りだと思います。練習が苦しいとき、何かに悩んだときには一人で考えるよりも周りにいるチームメイトと共有するのが良いと思います。日頃から話し合い、苦しい練習を乗り越え、部活動以外の時も友人として関係を持つことで私たちは一つになることができたのだと思います。これこそがラグビー界で有名な『One for all, all for one』 だと思います。
いつか、また集まって全員でラグビーをしたいです。小さい頃に父親に連れて行かれて始めたラグビーでしたが、あのときに始めておいて本当に良かったです。関大一高で仲間と出会うことができ、自分は幸せ者だと思います。3年間という短い間でしたが、たくさんの思い出をありがとうございました。 3年生はそれぞれ次のステージに向かって歩み出していきます。早瀬先生や吉井先生、山崎さん、保護者のみなさん、OBの方、松村さん、神田さん、山下さん、後輩、マネージャー、整骨院の先生、協会の方やレフリーをしてくださった方々、少しでも関大一高ラグビー部と関係を持っていただいた方々、そして対戦したチームのみなさん、本当にお世話になりました。終わってみれば、感謝の気持ちでいっぱいです。
ラグビーはとても偉大なスポーツです。
最後まで長々と読んでいただきありがとうございました。
2009-2010シーズン 主将 小林 賢史
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