2012-2013シーズン リーダーのメッセージ を 掲載しました。

 高校生の2012-2013シーズンが終わりました。1月の近畿大会予選(新人戦)でベスト4、4月の大阪総体ではシード権を獲得。しかし全国レベルの強豪校とは点差が開いてしまうゲームが続いていました。強豪校と60分間ファイトし続けられるチームを目指して、プレーヤー・マネージャーたちはリーダーを中心にしてミーティングを重ねました。そして日々ひた向きに努力を重ねることを再確認し、夏の高槻合宿、菅平遠征を経て全国大会予選に挑みました。
 そして3年ぶりの花園ラグビー場での準決勝。春の全国選抜大会で優勝した大阪桐蔭高さんと対戦しました。最後までトライを奪うことができませんでしたが、日々ひた向きに努力を重ねたプレーは随所に現れました。
 以下はシーズンを終えた主将、副将のコメントです。ぜひご覧ください。
 振り返るととても充実した 3年間でした。関大一高に入学してすぐに中学校からしていたラグビー部に入部しました。1学年上の先輩が引退されると早瀬先生からリーダーに任命され、チームのことをとても考える 1年間になりました。アタックではどんどんボールを動かし、ディフェンスでは前へ出ることをキーワードに、練習やウエイトトレーニングに励みました。
 3年生のみんなでミーティングを重ねてチームの目標や目的を話しました。すべての出来事に意味があり、チームの仲間と嬉しいことや悔しいことを共有してチームは強くなりました。
 そして11月10日、花園ラグビー場第Uグラウンドで大阪桐蔭高と全国大会予選準決勝に臨みました。結果は 0−84と惨敗でした。みんなで泣きました。ですが、52名のチームのみんなで一丸となって戦えたことが嬉しかったです。
 僕たち 3年生は引退しますが、後輩たちが素晴らしい伝統を作ってくれると思います。ラグビーを通じてたくさんの仲間に出会え、たくさんの思い出を作ることができました。リーダーとなって周りのみんなの大切さを改めて感じました。
 ラグビー部に入部して素晴らしい経験をしました。同期 20名の仲間は最高です。
 最後になりましたが、支えていただいた周りの方々に本当に感謝します。3年間ありがとうございました。
                   2012-2013シーズン 主将 平岡  圭太

 ボクは関大一高ラグビー部に入部してさまざまなことを学びました。
 関大一中ではソフトテニス部に入部して、そこでキャプテンという大役を務めさせていただいていました。周りの支えのおかげでなんとか最後までやりきることができ、高校では何をしようかと考えていました。そのとき、同じクラスのラグビー部の友達が「ラグビー楽しいで! 一緒にやろや!」と声をかけてくれて、ラグビー部に入部することを決断しました。
 僕にとっての高校ラグビー生活はケガの歴史といっても過言ではないくらいにケガに悩まされました。1年生のときに足の筋断裂を 3回、2年生のときはバーナー症候群、3年生のときは頚椎椎間板ヘルニア。細かなケガを数えるときりがありません。僕はヘルニアになったときからずっと通い続けている整骨院の先生と何度も話し合って、一時は本気でプレーヤーを諦めようとしていました。下手すると半身不随にもなりうるという恐怖から逃げ出そうとしていたのです。しかし僕の周りには、感じている恐怖、辛さ、これからどうすればいいのか、のすべてを真剣に聞き、考えてくれた仲間、先輩、整骨院の先生、親がいました。そのおかげで僕は最後まで大好きなラグビーをやりきることができました。
 僕が 2年生の秋の終わりに先輩が引退すると同時に、キャプテンに選ばれた平岡に「塚本、副キャプテンやってくれへん?」と言われ、快く承諾しました。しかしそれは思っていたほど楽なことではありませんでした。
 僕はキャプテンの平岡と違ってラグビーがうまいわけでもなく、チームを統率できるわけでもなく、目の前にあるやるべきことすらできていないくらい、何もできませんでした。そんな自分に嫌気がさして自分のやるべきことを考えるようになりました。それは当たり前のことをこなし、声を人一倍出すこと。誰にでもできることかもしれませんが、これが自分の武器だと自信を持って言うことができます。それに気づいてから僕のプレーは変わりました。すべてのプレーに自信を持つようになり、ボールを触る回数、前へ出る回数、タックルする回数、ラックオーバーの回数、仲間に褒められる回数が格段に増えたのです。自信を持つことの大切さを身にしみて感じました。
 最後に、僕は関大一高ラグビー部に入部して心から良かったと思っています。顧問の早瀬先生からは心に秘めた情熱を感じ、そして周りにいる人たちへの尊敬、感謝を学びました。そして仲間という最高の宝を得ることができました。これらを糧にしてこれからも夢を叶えるべく生きていきます。ありがとうございました。
                   2012-2013シーズン 副将 塚本  悠平