教育と情報

2000, 04. 01

担当者名竹内理
時間金曜2限目(前期)
出講日金曜
連絡先564-8680 吹田市山手町3-3-35 関西大学外国語教育研究機構内 竹内研究室
Phone:06-6368-0948 (direct:留守電あり)
e-mail: takeuchi@ipcku.kansai-u.ac.jp
URL: http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~takeuchi/classes/00ET.html

授業の目的

次の項目への理解を深め、情報化社会における教師のあり方について考えます。

  1. 情報化社会の特徴
  2. 情報化社会が外国語教育に及ぼす影響
  3. 情報機器の取り扱い
  4. 情報機器を用いたプレゼンテーション (授業)

教科書

竹内 理、三根 浩(編)1994. 『情報化社会と外国語教育』 東京:成美堂

授業の構成

下記の予定で授業を進めます。教科書CH1およびCH2は既に読んでいることを前提に授業を進めますので2回目の授業までに通読しておいて下さい。

DateContentsReading Assignments
04.14Orientation、なぜ教育と情報か?-
04.21コンピュータが教育を変えるCH3
04.28Computer Assissted Language Learning (CALL)-1CH5 (1,2,3)
05.12Computer Assisted Language Learning (CALL)-2CH5 (4,5)
05.19コンピュータネットワークの可能性CH6,7
05.26LL: Language Laboratory からLearning Laboratory へCH4 (1,2)
06.02効果的な音声教材の提示 (Repeater、MD、etc.)CH4 (3,4)
06.09効果的な視覚教材の提示 (OHP、VID、CC、VCR) CH4 (3,4)
06.16情報化社会の問題点CH8
06.23Presentation (1)(2)-
06.30Presentation (3)(4)-
07.07Presentation (5)(6)-

Assignments

Reading Assignments: 指定した日に、教科書の指定した箇所、ハンドアウトを読んでおいて下さい。授業内容理解のための前提になりますので怠らないように。不明の箇所があれば必ず(!)授業中に質問して下さい。

e-mail Assignment: 担当者に対して、自己紹介のe-mail を送ります。e-mail アカウントを取得していない受講生は、手続きを取ってください。〆切は7月22日(土)です。e-mail に対しては担当者から返信がありますので、それが届いた時点で提出完了と見なしてください。

Mini Assignments: 授業中に2,3回、テーマを決めてレポートの提出を求めます。〆切はその際に言及します。

Quizzes

3回目の授業以降、授業の始めに前回の授業の要点、Reading Assignment の 内容に関してQuiz (10問を予定) を行います。これに関しては授業中に詳しく説明します。

Presentation

6人1組程度で、色々な視聴覚機器・情報機器を利用して約40分間の英語授業を企画してもらいます。教員役は交代で行っても、1人が行っても構いません。ただし、その組の全員が企画・操作補助等に参加するように心がけて下さい。生徒は残りの学生さんです。評価の基準は、機器使用の独創性、内容の分かり易さ、生徒の興味の引きつけ度合で、生徒役の学生さんと担当教員が評価します。題材の選択、機器の操作に関しては担当教員が必要に応じて相談に乗りますので早めに申し出て下さい。なお、機器の予約・使用・操作説明は情報システム課(知徳館2F)へ申し出て下さい。

Final Report

Presentation の教案を詳細に記述し、誇るべき点、問題点、苦労た点などを検討して下さい。これに加え、この授業の感想(良い点、改善点)をまとめて付記して下さい。

Due Date: 2000 年 7月 28 日(金) 16:00まで
提出先:田辺教務課窓口

評価の方法

評価に関しては次の項目が考慮されます。


参考図書

Angell, D., and B. Heslop 1994. The Elements of E-mail Style. Reading: Addison-Wesley.

朝尾幸次郎、斉藤典明 1996. 『インターネットと英語教育』 東京:大修館


ブラント、S. 1989. 『メディアラボ』 福武書店

文化庁 1998. 『最新版:著作権法ハンドブック』  文化庁


Castro, E. 1997. HTML for the World Wide Web 2nd Berkeley: Peachpit.


古瀬幸広 1996. 『インターネット活用法』 講談社

古瀬幸広、広瀬克哉 1996. 『インターネットが変える世界』 岩波新書

語学ラボラトリー学会(LLA)関東支部(編) 1995. 『英語教育メディア活用マニュアル』 リーベル出版


浜野保樹 1990. 『ハイパーメディアと教育革命』 アスキー

浜野保樹 1993. 『マルチメディアマインド:デジタル革命のもたらすもの』BNN

ハーリー、ジェーン 1992. 『滅びゆく思考力:子供たちの脳が変わる』 東京:大修館

広田健一郎 1997. 『日本語PDF+Acrobat 入門』 東京:工業図書

Hoff, A., Shaio, A. and O. Starbuck 1996. Hooked on JAVA: Creating hot web sites with Java applets. Addison-Wesley.


井上智義 1999. 『視聴覚教育メディアと教育方法』京都:北大路書房

伊藤穣一(監) 1996. 『インターネット・イングリッシュ』 ベネッセコーポレーション

岩村益典 1995. 忘れちゃいけない著作権のこと 『英語教育事典96』153-160. アルク


刈宿俊文、他 1996. コンピュータのある教室:創造的メディアと授業 岩波書店

北村 裕、安田雅美 1990. 解説:外国語教師のためのコンピュータ利用入門  『LLA関西支部研究集録』第3号 語学ラボラトリー学会(LLA) 関西支部

北村 裕 1996.  マルチメディア&インターネット時代のキーワード 『LLA関西支部研究収録』6号 87-110.

北尾謙治(監修)1993.『コンピュータ利用の外国語教育:CAIの動向と実践』 英潮社

Kitao, K. 1998. Internet Resources: ELT, Linguistics, and Communication. Tokyo: Eichosha.


Lemay, L. 1995. 『続HTML入門:新機能、CGI、Web の進化』 プレンティスホール

三宅なほみ 1997. 『インターネットの子どもたち』 東京:岩波書店

美馬のゆり 1997. 『不思議缶ネットワークの子供たち』 徳島:ジャストシステム

宮下研一 1998. 『マルチメディアの著作権入門』 東京:PHP研究所

水越敏行 1995. インタラクティブという学習革命 『マルチメディア学がわかる』AERA Mook 7, 115-120. 東京:朝日新聞社

水越敏行、佐伯胖(編) 1995. 『変わるメディアと教育のありかた』 京都:ミネルバ書店

村井 純 1995. 『インターネット』 岩波書店


中山信弘 1996. 『マルチメディアと著作権』 岩波書店

中島義明 1996. 『映像の心理学:マルチメディアの基礎』 東京:サイエンス社

名和小太郎 1996. 『サイバースペースの著作権』 中公新書

名和小太郎 1996. 『外国語教師のための著作権法入門

ネグロポンテ、N. 1995. 『ビーイング・デジタル』 アスキー

西垣 通 1994. 『マルチメディア』 岩波書店

野村和宏、東 淳一 1994. 『ワークショップハンドブック:音声教材の効果的な編集と提示、ミニディスクの活用法』語学ラボラトリー学会 (LLA) 関西支部


大隅紀和、宮田 仁 1997. 『インターネットと教育』 名古屋:黎明書房


Robb, T. 1996. The Web as a Tool for Language Learning. 『LLA関西支部研究収録』6号 1-11. (URL: http://www.kyoto-su.ac.jp/~trobb/lla.htmlから入手可能)


佐伯 胖  1993. 『教室にやってきた未来』 NHK 出版 (ビデオ付き)

佐伯 胖 1997. 『新・コンピュータと教育』東京:岩波新書

佐伯 胖 1999. 『マルチメディアと教育』東京:太郎次郎社

サンダース、バリー 1998. 『本が死ぬところ暴力が生まれる:電子メディア時代における人間性の崩壊』 東京:新曜社


竹蓋幸生 1997b. 『3ラウンド制ヒアリング指導システム (TSACA)

竹内 理 1995. 情報化社会への対応:外国語(英語)科教職課程科目「教育と情報」のコース開発 『同志社女子大学学術研究年報 』45:1, 170-195.

竹内 理 1996a. 一台のパソコンで広がる教育空間 LL Hotline 103, 22-33.  日本ビクター

竹内 理 1996b. インターネット英語学習法:ウェッブの音声英語に挑戦! English Network 6月号 アルク

竹内 理 1996c. 外国語教育・研究におけるInternetの利用 『LLA関西支部研究収録』6号 13-43.( URL:http://www.res.kutc.kansai-u.ac.jp/~takeuchi/papers/LLARonbun.htmlにて入手可能)

竹内 理 1997a. インターネットを英語で楽しむためのステップ1.2.3:おもしろ英語サイト10 English Network 1月号 アルク

竹内 理 1997b. インターネットの基本動詞をおさえよう  English Network 2月号 アルク

竹内 理 1997c. インターネットで英語力アップ Asahi Weekly 4月20日号 pp.6-7. 東京:朝日新聞社

竹内 理 1998a. コンピュータ・ネットワーク利用の外国語教育:その理論的背景と問題点 『LLA関西支部研究集録』, 7, 29-48.

竹内 理 1998b. LLはいらないの:外国語教育における機器環境の選択 『LLで活きたコミュニケーション能力を:LL導入ガイドブック』東京:教育工学振興会

竹内 理 2000. 『認知的アプローチによる外国語教育』東京:松柏社 竹内 理、杉森直樹 1997. 『外国語教師のためのHTML入門:初級編』 神戸:LLA関西支部

竹内 理 (編)、北村 裕、吉田信介、杉森直樹 1997. 「座談会:マルチメディアとLL教育:インターネット時代を視野に入れて」『LL教育研究』特別号 pp.3-10. 横浜:松下通信工業

田中博之、木原俊行、山内祐平 1993. 『新しい情報教育を創造する:7歳からのマルチメディア学習』 ミネルバ


山内 豊 1996a. インターネット図書館探検 English Network 2月号 30-35. アルク

山内 豊 1996b. 『インターネットを活用した英語授業』 NTT出版

吉村 信、家永百合子、鎧 聡 1995.『インターネットホームページデザイン』 翔泳社


Warshauer, M. 1995. E-Mail for English Teaching: Bringing the Internet and Computer Learning Networks in the Language Classroom. Alexandria: TESOL.

Warshauer, M. (ed.) 1996. Telecollaboration in Foreign Language Learning. Honolulu: SLTCC, University of Hawaii.

Warschauer, M. (ed.) 1995. Virtual Connections. Honolulu: SLTCC, University of Hawaii.