関西大学教職課程
『英語科教科教育法(2)』シラバス

I. 担当者

担当者竹内 理
所属関西大学大学院外国語教育学研究科・外国語教育研究機構
住所〒564-8680 吹田市山手町3-3-35 関西大学内
e-mailtakeuchi@ipcku.kansai-u.ac.jp
URLhttp://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~takeuchi/


II. 授業目的

この授業では、実践的な「英語授業力」の養成に重点を置く。具体的には、各種スキルの指導技術や教室運営の基礎知識などについて、それぞれの重要点を見ていくことにする。また、受講生にマイクロ・ティ−チングを体験させ、相互に批判しあうことで、「英語授業力」を知識レベルから実践レベルへと転化させていくよう努力する。なお、前期同様、現職教員を授業へ招き、教育現場の実際についても理解を深めていくことにしたい。

III. 授業形態

講義形式をとるが、教員が一方的に話すのでなく、受講生が考え、意見を述べる場面を多く設け、インターアクティブな授業になるよう心がける。このため、受講生には、授業に積極的に参加すること、課題を確実にこなすこと、などが強く求められる。

IV. 授業計画

月日
内容
09/25オリエンテ−ション、教室英語
10/02授業運営の基礎知識、教案の書き方
10/09教案の書き方、発音の指導法
10/16音読の指導法
10/23リスニングの指導法、マイクロ・ティ−チング1
10/30SEL-Hi関係業務のため休講
11/06スピ−キングの指導法、マイクロ・ティ−チング2
11/13グラマ−の指導法、マイクロ・ティ−チング3
11/20ボキャブラリ−の指導法、マイクロ・ティ−チング4
11/27リ−ディングの指導法、マイクロ・ティ−チング5
12/04ライティングの指導法、マイクロ・ティ−チング6
12/11メディア利用の指導法、マイクロ・ティ−チング7
12/18マイクロ・ティ−チング8、まとめ
01/08現役中学教員による模擬授業
01/15予備日


V. 教科書

高等学校検定教科書 Sailing Oral Communication I (八島、竹内、若本、相知編著)啓林館

中学校検定教科書 New Crown English Series-1 New Edition(高橋貞雄、他) 三省堂


VI. 参考文献

担当者のHP上にある「参考文献一覧」を参照にすること。


VII. 成績評価

この授業では、1)小テスト、2)英語力検定試験のスコア提出、3)マイクロ・ティ−チング、4)最終レポ−ト、5)授業への積極的参加の5項目をもって成績を出す。

1)小テスト:授業の開始時に10分程度でおこない、前回の学習事項から出題する(10点満点)。2回目の授業より開始する予定。

2)スコア提出 :TOEIC, TOEFL, 英検など、英語能力検定試験を1年間のうち最低1回受験し、そのスコアとともに、受験感想、ならびにどうすればスコアが改善するかのレポ−トをまとめて提出すること。なお、前期で提出済みのものは再度提出する必要はない。

3)マイクロ・ティ−チング :4−5人1チ−ムで30分の授業を計画し、残りの受講生を生徒に見立て、その授業を展開すること。題材はSailing Oral Communication I あるいは New Crown 1 の任意の Lesson とするが、付加的題材(タスクなど)は各チ−ムで自由に用意して構わない。授業は、担当者・TA ならびに残りの受講生からの評価を受けることになる。なお、マイクロ・ティーチングの組立や方法については、TAからアドバイスを受けることが可能。

4)最終レポ−ト :マイクロ・ティ−チングの教案を、担当者・TA および残りの受講生からのコメントをもとに改善し、提出すること。なお、改善ポイントはわかりやすく色刷りにするなど工夫をすること。また、このレポ−トには、自分達の行ったマイクロ・ティ−チングの誇るべき点および反省すべき点も、分析して報告すること。レポ−トはA4用紙で作成し、必ず表紙を付けること。また、図表なども利用して、説得力のある構成のレポートにすること。手書きのレポ−トは受け付けない。提出はマイクロ・ティ−チングのグル−プ単位ではなく、個人単位なので、注意すること。提出期限は2009年1月08日(木)とし、提出は最終授業開始前とする。

5)授業への積極的参加 :授業中の質問等を含む積極的参加態度を5段階で評価する。

なお、本授業は、教師を目指すものが受講対象のため、欠席や遅刻などに関しては厳格に対処する。


Released: 08/30/08