I. 担当者
担当者 竹内 理 所属 関西大学大学院外国語教育学研究科・外国語学部 住所 〒564-8680 吹田市山手町3-3-35 関西大学内 takeuchi@kansai-u.ac.jp URL http://www2.itc.kansai-u.ac.jp/~takeuchi/
II. 授業目的
この授業は、修士論文や課題研究レポートの作成に向けて受講生各自が研究を深めていく過程の、いわば「足場」 (Scaffolding) の第一段階として存在している。受講生は、定期的な発表を通して研究のペースを確立するとともに、教員ならびに他の受講生からの建設的な批判を基に、自らの研究を改善していく機会が与えられる。また、研究方法や論文の作成方法、研究者倫理についても必要な情報や知識が提供される。
III. 授業形態
ゼミ形式で、受講者の発表を中心に進めていく。受講生には、発表に向けて十分な準備を行うこと、ならびに、他の受講生の発表に対して積極的にコメントすることが強く求められる。研究方法や論文の作成方法、研究者倫理に関しては、一部講義形式の授業も行う。
IV. 授業計画
1回の授業につき 1-2名の受講生が、各自の研究・課題について発表をおこなう。発表担当の受講生は、PowerPoint 等のプレゼンテーション・ツールとレジメを用意して、他の受講生に理解しやすいように発表を行うことが求められる。発表時間は原則20分とする。発表後は、それぞれの発表につき20分程度の質問や討論が行われる。
研究に進捗のない回には、各自の研究・課題分野において重要な論文・データ等を紹介する。この場合、1週間前の授業において、紹介予定の論文(あるいはデータ)を全員分コピーし、配布しておくこと(PDF配布が望ましい)。他の受講生は、事前にこの論文(あるいはデータ)を精読し、質問事項を考えて授業に臨むこと。
これらに加えて、研究方法や論文の作成方法、研究者倫理についての議論なども適宜実施して、論文・課題研究の作成を手助けする。
なお、1回目の授業では、発表順を確定するほか、修士論文・課題研究についての重要点について説明する。また、3月中旬あるいは下旬にはゼミ合宿をおこない、1年間の成果を発表する。
V. 参考文献
ドルニエ、ゾルタン(著)八島智子、竹内理(監訳)(2006). (5刷2021). 『外国語教育学のための質問紙法入門』松柏社亀谷みゆき、竹内 理、江原美明、長沼君主 (2024). 『高校英語のパラダイムシフト―進化する授業づくりのヒント』三省堂
Reinders, H., Ryan, S., & Nakamura, S. (Eds.), Innovation in language teaching and learning: The case of Japan. Palgrave.
静 哲人、竹内 理、吉澤清美(編著)(2002). (5刷2009). 『外国語教育リサーチとテスティングの基礎概念』 関西大学出版部
竹内 理・水本 篤(編著)(2023). 『外国語教育研究ハンドブック:研究手法のより良い理解のために(増補版)』松柏社
VI. 成績評価
この授業での成績評価は、a) 最終産物(修士論文あるいは課題研究レポート、60%) 、および、b) その作成過程(発表内容・方法、レジメなど、40%)を合算して行う。なお、演習形式のため、出席は大前提となる。
Released: 04/01/25
Revised: 04/01/25