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 ところで、皆さんのほとんどは、生産加工システム研究室は加工学に関する研究をしているところ、と思っていませんか?確かに、講義では切削理論や工作実習など加工学に関する科目が多いですが、我々の研究室の対象としている分野は、生産技術、特にその中の加工技術になります。生産(製造)
技術はご存知ですよね?製造業にとっては、製品の設計・開発と並んで重要な技術部門であり、多くの機械技術者が携わっています。最も、製造業へ就職を希望する学生は、設計・開発志望が多いようですが・・・。
 言わずもがなですが、実際の生産現場では、如何に低コスト・高効率で品質の良いモノを造るかが最優先課題となります。近年では、AV機器やIT機器の高機能化・小型化に伴い、新たな超精密微細加工技術が望まれており,加工学はそれを実現するための一つの手段としての学問でしかありません。当
研究室の目的は、革新的な生産技術を開発することなので、その目的を達成するのに必要であれば、どのような分野の学問でも取り込んでいく・・・つまり、“専門(手段)ありき”ではなく“目的ありき”の研究スタイルをとっているということです。ですから、扱う学問も、加工学は中心になりますが、フラクタルやカオス等の非線形科学やニューラルネットワークやGAに代表されるメタヒューリスティクスアルゴリズム、あるいは組立に絡んでのロボティクス・メカトロニクス、最近では、分子動力学や化学反応論まで多岐にわたります。
 確かに研究テーマは地味なものが多いですが、オリジナル性は高いと自負しています。興味を持たれた方は、一言メンバーに伝えていただければ、いつでも研究室を見学することができますので、お気軽にお越し下さい。