分析のための基礎力向上トレーニング

    ここでは、店舗を分析するための基礎力向上のためのトレーニング問題集を記載してます。資料作成のトレーニングも兼ねてますので、常に資料を自分でチェックできるように心がけましょう。

（データは、基本的に2012年6-7月のデータを使ってます。）

1.まずは店レベルの分析から

1-1. 店レベル：売上関係の基礎分析

<内容> （2012年6月のデータを使ってみよう）

• 月別売上金額
• 日別売上金額
• 曜日別売上金額
• 時間別売上金額

<ポイント>
●ここでは売上金額に関係する指標から店舗の全体像に迫る。
●資料作りの基本をマスターする。資料はタイトル、コンテンツ、結論をしっかりと記載する。
●グラフを掲載する際はX軸とY軸の確認を忘れない。

1-2. 店レベル：その他の指標から店舗を把握します。

<内容>

• 1日あたりの来店客数
• 顧客単価
• 来店間隔日数

2. 商品レベルの分析

• ●商品種類数
目的：来店客数や日別売上金額等は立地や店舗形態、店舗の競争力などから強い影響を受け、必ずしも売場面積と比例するわけではない。一方、商品の種類数は売場面積、店舗規模と強く関係している。商品種類数と売場面積について、自分なりに工夫する。もちろん、売上金額ともある程度、比例するため、店舗比較の際に傾向を理解する。
• ●商品カテゴリの売上構成比
目的：店舗のタイプや特徴を把握すること、そして、分析対象がどのような商品を扱っているのかを理解すること。
• ・部門別構成比：スーパーにおける部門は食品以外に雑貨や衣料をどの程度、扱っているかを把握する。自分の知っているどの店舗と類似しているかを理解する。
• ・大分類別構成比：今回はスーパーなので、数少ない店舗の売れ筋の特徴が出るところ。食品に絞り込んで売れ筋に違いがあるかを確認（実際にはそれほど大きな違いはない）。食品だけでもかなりの種類があるため、それぞれの上位を眺めるなど、効率的に。資料にすべてを残す必要はない。差が無ければ、規模の大きな分類にとどめてよい。スライド1−2枚まででまとめる。比較の場合も同様。
• ・中分類別構成比：種類が多すぎて比較は不可能。どの分類名にどのような中分類が入るのかを頭に入れる。ここは資料にならなくてもよい。

3. 顧客レベルの分析

• ●会員比率
目的：売上金額の構成比を求めるもので、会員比率は店舗の競争力と比例することが多く、データの精度を確認するため求めるもの。例えば会員比率が60％以上ないデータについては、精度が低いと考えることもできる。近年ではカードの普及が進み、80％は普通。90％近い店舗もあるがかなり強いチェーンであることが多い。
• ●年齢構成比
目的：店舗によっても違いがあり、店舗比較で顧客層を把握できる。シニア層はどの店舗でも比率は高いが、地域によっても差があるため、注意が必要。
• ●性別構成比
目的：店舗の違いは大きくない。時代による差の方が大きい。男性の比率が高くなる傾向があるが、都心は一概には言えず、店舗比較もしっかり行う。