「マルチメディアと図書館」研究グループ

第51回研究例会報告


テーマ:「LCのメタデータ戦略」

発表者:村上泰子(梅花女子大学)

日時:2001年4月28日(土)14:30〜17:00

会場:大阪市立大学医学部あべのメディックス


<はじめに>

今回は創立200周年を迎えた米国議会図書館の21世紀戦略の中から特にメタデータに関わるものを取り上げて報告した。

<LC21とBicenntenial Conference>

2000年、次世代LCのIT戦略の方向についてまとめた文書「LC21」が公表された。その中の1章「デジタル情報への知的アクセスの組織化」の中でメタデータの可能性について触れられている。この中では、WWW上の情報源の検索上の問題点、従来の目録作成のコスト問題、メタデータ技術の動向などの点から、図書館におけるメタデータ導入にLCが主導的立場を発揮する必要性が示された。

またLC200周年を記念して開催された会議のひとつにおいては、これからの書誌コントロールはいかにあるべきか、が真正面から議論された。この会議の予講集は以下のサイトで閲覧できる。

Bicenntennial Conference on Bibliographic Control for the New Millennium

<LCのメタデータ戦略>

これらの文書から、LCのメタデータ戦略の方向性として、CORCプロジェクトへの参加に見られるメタデータ自動作成の方途の模索、メタデータ間のより精緻なマッピング方法の開発、等への積極的な関与によって、引き続きこの分野でリーダーシップを発揮しようとしている点を指摘した。

(文責:村上泰子)