比留間 大悟 (情20-2023)
スポーツ選手が秀でた能力を発揮できる根拠として体幹筋の強さが挙げられていることが多い。体幹筋とは胴体に属する骨格筋であり、この筋力の機能強化がスポーツパフォーマンスの向上に寄与すると大久保やReedらは述べている。ただし、これらの報告はパフォーマンス指標の観点での議論が主体で、体幹筋の強化によって運動中の体の使い方のどのような部分に特徴的な変化が生じるかは議論されていない。そこで本研究では、ガウス過程動的モデル(Gaussian Process Dynamical Model; GPDM)を用いて動作計測データを少数の潜在変数のダイナミクスに要約し、潜在変数系列での差異の分析から体幹トレーニングに伴う体の使い方の変化の特定を試みた。