上西 優稀
高齢者の身体機能維持や認知症進行防止を目的に,音楽と運動を組み合わせる「音楽運動療法」が注目されている.運動療法は継続が重要であることから,参加に対する心理的負担を軽減して楽しい運動体験を提供することが求められる.運動療法に音楽を取り入れることはこのための工夫である.音楽運動療法のコンピューティング技術による拡張として「音楽生成型エクササイズ・システム」の開発が進められている.本研究では,エクササイズ・プログラムが多様な動作で構成できるように,同システムの動作検出処理の拡張に取り組んだ.さらに,音楽生成の条件であるユーザ間の運動の同期に関して,運動動作のタイミングを揃えやすくするための工夫について実験調査を行った.