Works/Undergrads/210508 の履歴(No.1)


Works/Undergrads

初診時アンケートからの睡眠障害予測における質問項目重要度分析

村田 晴紀

日本人の5人に1人が睡眠に問題を抱えているが、睡眠専門医の不足により専門外の医師が診察することが多く、そのような診察には診断精度に課題がある。そのため、非専門医による診断を効果的に補助するツールの整備が望まれ、問診票の拡充は方策の一つである。一方で、さまざまな疾病の可能性を考慮して問診票が複雑化すると、答える側にも診断する側にも大きな負担が生じる。精度を落とすことなく問診票を簡素化することが求められている。

本研究では、太田睡眠科学センターの初診時アンケートを対象に、患者による回答と専門医による診断結果のデータセットから各質問項目の重要度を評価する分析調査を行った。具体的には、各項目への回答から診断結果を予測するモデルを作成し、この予測モデルにPermutation Feature Importance (PFI) 法を適用して各項目の重要度を評価した。モデルの予測精度が水準以上の疾病を対象に、共通して重要度が低い質問項目を削除することによるアンケートの簡素化の有効性について検討した。