山崎 大起
Virtual Motorsport Lab社は,モビリティ産業を支える才能育成の場作りを目的として,自動運転レーシングカーのシミュレーターを利用したプログラム開発体験イベントを開催している.イベント参加者はPythonコードを編集して独自の自動運転プログラムを開発しラップタイムを競う.この開発体験イベントをアレンジしたハッカソンが第40回ファジィシステムシンポジウムにおいて開催され,本研究では開発作業を補助する走行ログ表示のデザインに取り組んだ.さらに,ハッカソンでは参加者が取り組んだ開発内容の範囲が想定よりも限られていたため,演習内容の工夫によってこの問題を解決する方策を検討した.具体的には,走行ログ表示自体をプログラムする情報表示編集課題を用意し,その演習課題に取り組むことが開発範囲の拡大を促すかどうかについて実験調査を行った.