Project/英語能力評価 の履歴(No.2)


英文読解時の眼球運動パターンの分析

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英語学習者の認知処理の特性を眼球運動計測を用いて研究

言語教育学の分野において英文読解の認知プロセスを明らかにする研究がこれまでに数多くなされていますが,そこでは読解作業従事者の自己報告が調査の根拠データとして用いられてきました.しかし,私たちが自分の内部で生じている認知的処理を逐一正確に報告することは困難なことから,認知プロセスについて正しい理解を得るためには別種のデータが必要です.そのため,視線計測技術が近年用いられるようになってきました.

本研究プロジェクトでは,英文読解中に生じる認知プロセスの違いを特徴づける眼球運動パターンを,視線計測データの集合から抽出する時系列データ解析技術の開発に取り組んでいます.言語習熟レベルによって用いられる割合が異なる「熟読(careful reading)」と「速読(expeditious reading)」の間で,眼球運動パターンの現れ方にどのような違いがあるかを明らかにすることを試みています.

英語運用能力向上を学習者が主体的に進めるためのが学習支援技術へ