「インタビュータスク」を評価するためのルーブリック

このルーブリックの提供者: 山崎直樹
更新: 2016/10/12
問い合わせ先: 山崎直樹(関西大)ymzknk [於] kansai-u.ac.jp

利用に当たっての注意事項

このルーブリックを使った状況の説明

どんな学習者かゼロから中国語を始めた大学1年生(週あたり90分×2の授業時間)。あるいは大学2年生(週あたり90分×2の授業時間を1年間受けた学習者)。
どんな課題かあらかじめ考えておいた質問項目を、クラス内の他の学習者(複数)に聞いて回らせ、その結果を中国語あるいは日本語で報告する。
どのように評価したかビデオに収録して、後日、教員が評価する。
学習者にはいつ示したか同種のタスクを含む学習項目を始める時点でそのつど。

ルーブリック

インタビュータスク
目標以上を達成(4点)目標を達成(3点)目標達成まであと一歩(2点)さらなる努力を要す(1点)
話していることば音声はとても明瞭で、伝えたい内容がよくわかり、十分に練習したことがよくわかる。音声はだいたい明瞭で、伝えたい内容もだいたいわかった。練習した成果が見られる。ところどころ音声が不明瞭で、何を言いたいか分からないところがある。音声に不明瞭なところが多く、何を言いたいか分からないところが多い。
態度終始にこやかで友好的な態度で好感がもてる。だいたいにおいて、にこやかで友好的な態度であろうという努力が見られ、好感がもてる。にこやかで友好的な態度であろうと努力しているが、ときどき照れ笑いや日本語の独り言が混じってしまっている。にこやかで友好的な態度であろうという努力が見られない。照れ笑い、日本語の独り言・呪詛などが頻繁に現れる、
礼儀インタビューを始めるときの声かけ、最後のお礼などを、きちんと相手を見て、感情を込めて言っている。インタビューを始めるときの声かけ、最後のお礼などを、相手を見て感情を込めて言おうと努力している。インタビューを始めるときの声かけ、最後のお礼などを、一応言ってはいるが、口先だけである。インタビューを始めるときの声かけ、最後のお礼などが言えていないところがある。
アイコンタクトメモに目をやることはあっても、話すときと聞くときは必ず相手を見ている。ときどきメモを見るが、話すときと聞くときにはできるだけ相手を見るよう努力している。メモやよそを見ながら聞いたり話したりすることが多い。ほとんど相手を見ずに、メモやよそを見てインタビューをしている。
インタビューのマネジメント始めと終わりの挨拶、相手の名前を尋ねること、わからない箇所の聞き返しなども含め、中国語だけでインタビューを完遂している。インタビューを完遂するために、少し日本語の助けを借りた。身振り手振りや文字の助けも借りているが、日本語を使わずにインタビューを完遂している。重要な部分ではかなり日本語による助けを必要とした。
取得した情報の報告必要な情報を十分以上に得て報告している。形式・言語の指定を遵守し瑕疵がない。必要な情報を形式・言語の指定にだいたい沿った形で報告している。必要な情報が欠けているところが1〜2ヶ所あるか、指定した形式・言語になっていないところがある。必要な情報がところどころ欠けているか、指定の形式・言語とかなりずれている。
インタビューの結果に対する洞察考察やコメントは独創的ですぐれた洞察が見られる。考察やコメントは妥当であり、まじめに課題に取り組んだことがわかる。考察やコメントにはややおかしいところもあるが、まじめに考えようとしていることがわかる。考察やコメントに見るべきものがなく、まじめに考える態度が見られない。
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