レポートを評価するためのルーブリック

このルーブリックの提供者: 山崎直樹
更新: 2016/9/25
問い合わせ先: 山崎直樹(関西大)ymzknk [於] kansai-u.ac.jp

利用に当たっての注意事項

このルーブリックを使った状況の説明

どんな学習者か大学一年生。初年次教育(学習スキルの初歩などを学ぶ)の授業で使用した。
どんな課題か課題図書として指定した文献リストの中から1冊を選び、その概要をまとめた上で、あらかじめ提示された評価項目に対し、根拠を示して評価を下して報告する。なお、評価項目とレポートの体裁に関する詳細な指示は、あらかじめ文書で示してある。
どのように評価したか提出されたレポートを教師が評価した。
学習者にはいつ示したか課題をアナウンスした時。

ルーブリック

レポート
目標以上を達成(4点)目標を達成(3点)目標達成まであと一歩(2点)さらなる努力を要す(1点)
レポートの体裁規程をすべて遵守しているのみでなく、細部にわたり制作者の配慮があり、美しささえ感じられる。規程をすべて遵守している。規程は理解しているらしいが、いくつかの違反が見られる。規程違反が多く、規程そのものを理解していないと思われる。
レポートの内容(評価)課題図書に対する評価は、明確で、しかも根拠が明白であり、説得力がある。評価はすべて根拠がある。評価はいちおう下しているものの根拠が不明確である。どんな評価をしているか曖昧で、根拠も示されていない。評価のし忘れもある。
レポートの内容(概要)全体の概要、各章の概要ともに、未読の読者が具体的なイメージを感じられるように配慮されており、このレポートだけで、かなりのことが理解できる。全体の概要、各章の概要ともに的確・適切にまとめられている。概要が抽象的過ぎたり、一面的過ぎたりして、具体的なイメージがわかない。概要が長過ぎたり短すぎたり、内容が不適切だったりして、何の情報も得られない。
レポートの内容(文章のスタイル)文体はフォーマルであり、客観的な叙述に終始している。文体はフォーマルであろうとし、主観的な叙述を避けるべく。注意が払われている。文体がときどき乱れている/主観的な叙述がときどき混じっている。文体はレポートの文体としては不適切である/主観的な叙述に終始している。
レポートの内容(引用のマナー)引用のマナーは適切で、本格的な論文のようである。引用のマナーが守られている。引用のマナーがところどころ守られていない。多くの箇所で、制作者の意見なのか引用なのかがわからない書きかたがされている。
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ルーブリックの砂場