
ICR工法研究会
ICR工法研究会について
- ICR工法研究会は,2008年に名古屋大学大学院環境学研究科都市環境学専攻山田健太郎研究室で開発された疲労き裂の簡易補修法に対する実験データの紹介や,実施工に関する情報共有の場として2010年に発足いたしました.
- ICR工法研究会では,ICR工法に関する基本的な情報や,研究成果論文のリストならびに,ICR工法の施工要領を取りまとめ公開しております.また毎年定期的にICR工法の更なる普及を目的に報告会を開催し、疲労に関する研究成果やICR処理の実績や課題等の情報を会員の皆様と共有を図っております.
- ICR工法は,上図のとおり疲労き裂の側面とその直上を打撃し,疲労き裂を閉口させ,き裂の進展を停止あるいは抑制する工法で,これまでに多くの実橋で適用され鋼構造物の延命化・長寿命化に貢献しています.比較的簡便な工法であることから今後も各所での採用が見込まれています.
- ICR工法の原理や疲労試験結果,現場施工とその評価については,WE-COMマガジンでも紹介しております.
- 研究会事務局の中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋株式会社では,高速道路の維持・保全業務の中で「ICR処理に関する取り組み」を実施し、ICR処理を適切に行うための講習会や特許の使用、研究会への入会を随時受付けております.お気軽にお問い合わせください.
関連書籍
- ICR工法研究会会長の山田先生が2023年9月19日に専門書「溶接構造物の疲労の基礎 -道路橋について-」を出版されました.ICR処理についても解説されています.
- 【内容紹介】
- 繰返し荷重を受ける鋼構造物では,しばしば疲労が問題となります.本書では,特に鋼道路橋の溶接継手を対象として,その基本的な疲労挙動を解説しています.本書の内容は,鋼道路橋以外の溶接構造物に適用することも可能です.本書は,つぎの3部で構成され,疲労の基礎を理解して,疲労照査に応用する観点からまとめられています.
- 第Ⅰ部 溶接された鋼構造物の疲労強度 ─基礎的な考え方─
- 第Ⅱ部 各種の溶接継手の疲労挙動 ─基礎から応用へ─
- 第Ⅲ部 道路橋の使われ方と損傷事例 ─作用する繰返しの外力と疲労き裂─
ICR工法研究の組織
- 名誉会長
- 山田健太郎(名古屋大学名誉教授)
- 会長
- 石川敏之(関西大学教授)
- 会員
- 各種団体、建設コンサルタント・ゼネコン・ファブリケーター等企業、大学等研究機関等の方々
- 事務局
- 中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)(本社 技術開発部 長寿命推進課 TEL:052-212-4557 E-mail:engnaggikai"at"c-nexco-hen.jp,'at'を@へ変換してください)
ICR工法研究会の活動
- 2010年8月30日
- 第1回ICR工法研会究(中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)会議室)
- 2010年12月1日
- 第2回ICR工法研会究(京都大学桂キャンパス)
- 2011年8月4日
- 第3回ICR工法研会究(中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)会議室)
- 2012年1月23日
- 第4回ICR工法研会究(中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)会議室)
- 2012年12月11日
- 第5回ICR工法研会究(中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)会議室)
- 2014年1月28日
- 第6回ICR工法研会究(中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)会議室)
- 2015年1月22日
- 第7回ICR工法研会究(中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)会議室)
- 2016年1月14日
- 第8回ICR工法研会究(中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)会議室)
- 2017年11月22日
- 第9回ICR工法研会究(中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)会議室)
- 2019年1月26日
- 第10回ICR工法研会究(中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)会議室)
- 2019年12月26日
- 第11回ICR工法研会究(中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)会議室)
- 2020年12月18日
- 第12回ICR工法研会究(中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)会議室)
- 2021年12月24日
- 第13回ICR工法研会究(中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)会議室)
- 2022年12月19日
- 第14回ICR工法研会究(中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)会議室)
- 2023年12月14日
- 第15回ICR工法研会究(中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)会議室)
ICR工法の資料
- ICR工法の効果を適切に得るための研究会としての考えを取り纏めガイドラインとして「ICR施工管理要領(案)」を作成しました.
- 鋼構造物の延命化や長寿命化に携わる方々が、業務上必要となる施工管理要領や実施計画書の立案作成時にご利用し易い構成内容としております。
- また合わせてICR処理の原理や効果をわかり易く解説するテキストと参考文献情報を随時更新し掲載しております.
- ICR工法の検討・実施時にご活用して頂ければ幸いです.
▲
top