西村 和真
日本人の5人に1人が睡眠に問題を抱えているといわれるが、睡眠専門医の不足により専門外の医師が診察することも多い。そのため、非専門医の診断を補助するツールの整備が求められており、問診票の機能拡充は方策の一つである。さまざまな障害の可能性を考慮して内容が複雑化すると利便性が損なわれるため、問診票はできるだけ簡素化されていることが望ましい。これまでの取り組みでは、疾病を予測する機械学習モデルを作成し、予測モデルを用いて問診票の質問項目を選別しようとした。しかしながら、同一人物が複数の疾病を抱える事例が多数存在する一方で、疾病ごとに事例数のばらつきが大きく、妥当な質問項目の選別が得られていない。本研究では、問診票に対する回答データから疾病間の関係性の整理と可視化を試みる。具体的には、患者らの回答パターンを表すルール集合を疾病別のアソシエーション分析により抽出し、ルール集合間の類似度評価に基づいて疾病間の関係構造を明らかにする。回答内容に共通点が多い疾病をグループ化し、グループ構造から疾病の可能性を効果的に絞り込むことができる質問項目について検討する。