大木 郁弥
英文読解の速度と精度を向上させるために広く行われている学習法に「チャンキング」(「フレーズ読み」や「スラッシュリーディング」ともよばれる)がある。これは意味のまとまり(=チャンク)ごとに英語の語順のまま読んでいく方法であり、語学学習に様々なポジティブな効果をもたらすと考えられている。具体的には、不定詞、接続詞、疑問詞、関係代名詞の前や、短い主語+動詞の後、長い主語の後などにスラッシュを挿入すると意味のまとまりを捉えやすくなり、リーディング、リスニング、スピーキングそれぞれの能力が向上すると言われている。本研究では、英語運用能力が低い学習者ほどチャンキングの効果を得やすいという仮説のもと、視線運動データを用いて英文読解行動に対するチャンキングの影響を調査した。