関西大学倫理学研究会からのお知らせ


第23回研究会のお知らせ

日時: 2017年7月8日(土) 14:40-17:50

場所: 関西大学尚文館508教室 (関西大学へのアクセス 千里山キャンパスマップ

関大正門を入ってすぐ左の坂を登り、坂を登りきったところの右手にある、芝生に面した、校章のついた建物が尚文館です。

内容:

14:40-14:45  開会あいさつ 

14:45-15:45 宮田りりぃ氏(関西大学大学院文学研究科博士後期課程・教育学) 「トランスジェンダーが直面する『問題』とは何か」

 医療モデルから社会モデルへの転換として、トランスジェンダーの(精神)病理化から、近年の脱(精神)病理化運動の台頭に至るまでの系譜を整理した上で、当該集団が直面する「問題」がどう捉えられてきたを批判的に考察したい。

16:00-17:30  魚住洋一氏(京都市立芸術大学名誉教授・哲学)  「ドラァグ・クィーン再説――映画『パリは燃えている』をめぐって」(仮題)

  先日上梓された「パリは燃えているか?──ドラァグ・クイーンたちへのレクイエム」(『龍谷大学論集』第489号、20173月、http://w3.kcua.ac.jp/~uozumi/paris.pdf)で十分論じることができなかった問題について、映画『パリは燃えている』をとりあげて考えてみたい。映画に映し出されたドラァグ・ボール(drag ball)をめぐる時代状況や日本へのドラァグ・パフォーマンスの始まりの経緯などにも言及したいが、とりわけ問題にしたいのは、ジュディス・バトラーが主張したドラァグ・パフォーマンスによる政治的な「攪乱」の挫折、および、ドラァグ・クイーンたちがパフォーマンスを競い合うなかで作り上げた疑似家族「ハウス」について、それを「生き残り」の戦略としてあらためて考えることである。


 第23回研究会ポスター


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