哲学倫理学専修ゼミ1

■講義概要
 
「哲学倫理学専修ゼミ1・2」をとおして、哲学・倫理学の基本概念の知識を身につけることを目標とする。この授業(1クラス)では、倫理学をあつかう。
 法律用語の知識が法学部の学生に必須であり、数学の知識が工学部の学生に必須であるのと同様に、「ことば」と「論理」を支えとする哲学・倫理学を学ぶ学生には、哲学・倫理学の基本概念が不可欠である。この授業では、どの思想を学ぶにも必要な若干の概念および思考様式について、主として古典的なテクストの一部を参照することによって基本的な理解が身につくようにしたい。 
■到達目標

 

 

 この授業の到達目標は、@倫理学の基礎概念の的確な理解、Aテクストを論理的に読む能力の習得、そしてBテクストを読んで内容を説明し、とりあげた主題について自己の見解を論理的に展開する能力の習得にある。

■講義計画  以下の概念をキー・コンセプトとして、倫理学(道徳哲学)の歴史に留意しながら、(1)哲学・倫理学の文献を読む能力、(2)論理にしたがって文献を読み取る能力、(3)意見を組み立て、討論する能力を身につける練習を行う。
 
第1回〜第4回 善(good)
第5回〜第6回 人格(person)、人間の尊厳(human dignity)
第7回〜第9回 .権利(right)、義務(duty)・責務(obligation) 、責任(responsibility)
第10回〜第12回 正義(justice)
第13回〜第15回 文献を読んで、論理構造を確認し、討論する
 
■授業時間外学習  予習: 各回の授業に、次の週に用いるプリントを配布します。それを読んで、授業支援システムでの小テストを受けてください。この小テストは、受講生が自分自身で哲学・倫理学のテクストが読めるようになるためのものです。読解力というものは、急につくものではなく、日々の努力が大切です。したがって、これを受験していない受講生は、成績評価できません。


 レポート: 授業支援システムを用いて、3回程度、レポートを課します。

■成績評価
の方法
 
 定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。

 授業支援システムによる小テストと授業にとりくむ姿勢(40%)、レポート(60%)
この授業は、理系でいえば「実験」にあたり、「哲学・倫理学の学生を作り上げる」ためのものだから、授業に出席しない者は評価の対象としない。

■基準  講義概要にあげたこの授業の到達目標@ABのうち、@Aについては授業支援システムを用いた各回の小テストで確認し、Bの到達度はレポートによって確認する。
■教科書
 
  なし プリントを配布する。
■参考書  
■備 考
 
 専修ゼミ1・2は、春学期と秋学期を通して1組と2組で同じ授業内容が修得できるようにしており、学籍番号順にクラス指定を行っています。なお、再履修の受講生は1組か2組を選択してください。

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