研究室で行う特別研究は、学部でのこれまで積み重ねてきた専門科目や実験・演習科目の集大成であり、社会に出る前の登龍門的な役割を果たしています。例えば、研究室で行う研究はPDCAサイクルを実践的に学ぶ非常によいツールです。研究は、Plan(実験計画)→ Do(実験)→ Check(評価・考察)→ Act(条件の改善)を常に意識して行っていきます。また、一つ一つの実験の結果に一喜一憂するのではなく、それぞれの点(実験結果)をつなぎ合わせ、線を描くことを意識しなければ研究はうまく進みません。特に意識してほしいのは、正しい手順で行った実験に失敗はありません。期待した結果が得られなくても、「うまくいかないことが分かった」とポジティブにCheck(評価・考察)し、なぜうまくいかなかったのかを考えてAct(条件の改善)につなげます。
有機機能化学研究室で取り組む特別研究を通じて、一つ一つの仕事(実験)の中から論理的に思考し動くことができる、すなわち関大が目指す「考動」できる人間に成長してください。