ようこそ、熱工学研究室 二相流研究グループへ

概 要

 沸騰伝熱は熱伝達の形態の一つであり,火力・原子力発電所の蒸気発生器,LNG気化器,ボイラといった社会基盤を支えるインフラから,ヒートパイプ,熱交換器など身の回りの電化製品まで,熱輸送技術として幅広く利活用されている現象です.

 環境・エネルギー問題の観点から,これら沸騰関連機器のさらなる高性能化が求められており,沸騰現象の詳細な把握が欠かせません.

 沸騰を伴う気相と液相が混在した複雑な流れ(気液二相流)は,様々な代表長さを持つマルチスケールかつ,微小擾乱が全体の動的挙動を誘起する複雑系としての一面を持つため,詳細な予測・解析が困難となります.


研 究

 本研究グループでは,伝熱形態の一つである「沸騰伝熱」をキーワードに,様々な流動体系を対象として,実機での複雑な境界条件を強く意識した強制流動沸騰伝熱・流動現象に関する研究を行っています.