Website of Akinori Iwamoto


よくある質問とその回答

〜2年生の皆さんから実際に寄せられた質問や、疑問に思っているであろうことについてお答えします〜

                          →其の壱〜専門演習の基本的事項に関して〜
                          →其の弐〜入ゼミ選考に関して〜
                          

其の参〜その他諸々に関して〜




Q. 岩本ゼミは就職に強いんですか?

 A.  過去のゼミ生の進路を見るかぎり、やはりゼミでのトレーニングは就職活動に大いに有利に働くと考えて間違いなさそうです。ただし、「〜君、○×社の人事部長に電話しておいたから、これから面接に行っといで」といったドラマのような話は期待しないでください。

 岩本ゼミの学生が就職活動において有利な条件・理由は数多くあります。

【ゼミとしての基本的な就活対策】
@ゼミ生全員に対して個別の指導プログラムが用意されているので、各自の個性や能力に応じた成長ができる。
Aゼミの先輩(4回生)との交流が活発であり、就活の体験談や講義を聞く機会が(強制的に)用意されている。
B定期的に岩本との進路相談の機会が用意されている。
C就活に必要な自己分析や企業分析についても課題があり、自然な形で速やかに就活モードに移行できる。
DゼミOB/OGが書いた過去のエントリーシートなどの共有サービスを設けている。
E様々な個性を持ったゼミ生が集まり刺激し合う環境なので、自分の能力や個性を客観的に分析できる。
Fゼミ生同士のコミュニケ―ションが非常に活発なので、就活の情報が共有されやすい
Gサブゼミの学生自主企画で直接的な就活対策(SPI試験やスピーチなど)が行える。

【面接対策】
@ゼミ生全員に万遍なく数多くの発表・発言の機会が用意されているので、面接で堂々と話せるようになる。
Aディベートやディスカッションなどの機会が多く自分の考えを積極的かつ論理的にアピールできるようになる。
B他ゼミの学生より明らかにみっちりと勉強・研究をしているので、面接のネタが非常に豊富になる。

【社会人基礎力・社会性の養成】
@メールの書き方や社会人としてのマナーなどについても指導があり、社会人基礎力が就活前に身につく
A非常に高いレベルの他ゼミとの交流の機会があるので、偏差値が上の他大学生を見ても物怖じしなくなる。
B(非常に優秀な)社会人との交流(合同プロジェクトや飲み会)の機会が多く、「社会人慣れ」する。

【その他】
@複数の課題やプロジェクトが同時進行している環境に慣れるので、就活の忙しさにも対応できる。
A幅広い分野とトピックを学ぶので、経済全般に関して知識が向上する。もちろん専門的知識も身につく。
B幅広い分野とトピックと学ぶので、視野が広がり、自分に本当に向いている業界や業種が見つかりやすくなる
C学生の自主企画の開催が義務付けられており、試行錯誤や実験を通じて企画力が身につく
Dそれなりに厳しいトレーニングをこなしてきたことで自分に自信が持てるようになる
Eとにかく馬力がつく

 もちろん、岩本ゼミに入れば必ず希望通りの就職ができるとは言えませんが、少なくとも、1年間ふつうに大学生活を過ごすよりも格段にその確率が上昇することは間違いありません。過去・現在のゼミ生を見ていても、そのように感じます。




Q. 岩本ゼミに入ると、やはり就職先は小売や卸といった流通企業に限定されるんでしょうか?

 A.  そのようなことは一切ありません。ゼミ生には、大手の食品卸、機械系・繊維系の専門商社、誰もが知っている有名メーカーだけど実は卸が強い某企業、といった「流通関係の企業」への就職を決めた学生の他に、業界最大手や中小の完成品メーカーや産業財メーカー(食品、飲料、住宅、医薬品)、大手電力会社、大手クレジットカード会社、大手証券会社、大手エンターテイメント企業、メガバンクや(ゼミ生出身地の)地銀・信金、公務員(出身地の県庁)、システムエンジニアなど進路は実に様々です。また、プロ選手を目指してテストを受けている学生もいれば、イギリスの大学院進学を果たした学生、中国に1年間留学した学生などもいます。在学中に起業して東京で社長になったゼミ生もいます。

 メーカーであっても金融機関であっても芸能関係であっても、マーケティングや流通といった活動を無視することは出来ません。逆に、マーケティングを教科書で勉強したからといって、就職の面接で「メーカーでマーケティングや製品開発をしたいです」と言っても、残念ながらほとんど相手にされません。岩本ゼミでは、マーケティングや流通に留まらず、非常に幅広いことを専門的に学ぶために、様々な業界や職種で求められる多種多様な能力との接点を多く見出すことができます。その反映がゼミ生の幅広い業種への就職だと思われます。

 岩本は、大起業への就職が必ずしも全てのゼミ生にとってベストな選択肢であるとは考えていません。ですので、「とにかく(大企業に)就職しなさい」といった指導はしていませんし、むしろ、個々の学生の性格や考え方や生き方、希望や能力や将来の可能性などに最もフィットする進路を見つけてもらい、そこへ進めるだけの能力と可能性を少しでも向上させる手伝いをするといったスタンスでゼミ生の就職活動を支援しています。そして、そうした指導は、少なくとも入ゼミを検討している学生さんを不安にさせない程度には成功しているようです。実際、ほぼすべてのゼミ生が結果的に、第一希望の企業や業界、その他の進路に進んでいるような印象を持っています。




Q. 資格の勉強と両立できますか?

 A.  もちろん、当人次第だと思いますが、例えば簿記1級取得や(在学中での)公認会計士を目指している人は、ゼミに所属することなく資格の勉強に集中したほうが効果的であることは間違いないでしょう。ただし、簿記2級レベル(TOEIC650点くらい)の資格であれば、ゼミに所属しながらでも勉強は可能ですし、実際にゼミ生の中にも取得した人がいます(東京でのディベートの日の夜に関西に帰り、翌日に簿記2級を験・合格したつわものもいます)。ゼミに入ったほうが(効率的に)勉強する癖がつきますし、目的意識も高まるので、もしかすると資格試験にも有利に働くかもしれません。




Q. 留学中なのですが入ゼミ試験は受けられますか?

 A.  当然のことながら、学部所定の諸々の期日に間に合えば何の問題もありません。ただし、留学中の学生さんの中には、留学期間と入ゼミ応募・試験期間が重なってしまっている人がいるかもしれません。入ゼミ選考期間中での帰国が困難な学生さんは、早い段階で岩本ゼミの入ゼミ担当者の唐宮さんまたは岩本宛にメールを送ってください。必要・事情に応じて、スカイプでの面接などを実施する予定でいます。




Q. 岩本ゼミは楽しいんですか?「きつい」って噂を聞いたのですが…

 A.  過去・現在のゼミ生(3,4回生)を見ていると、非常に楽しそうですし、なによりゼミ生同士の仲が良さそうです。これは、単に気が合う仲間が集まったからではなく(気が合うかどうか、共通点が多いかどうかといったことはほとんど重要ではないのでしょう)、むしろ、彼らが共に切磋琢磨し、議論を戦わせ、協力しながら問題を一つずつクリアしていっているからこそ生まれる団結心や信頼関係が根底にあるような印象を受けます。そして、そのような仲間だからこそ、飲み会をしたり、合宿や様々なレクリエーションをしたりするのが「楽しい」のでしょう。

 岩本ゼミの実態は、大教室での岩本のイメージや、学生間でささやかれている「噂」とは大きく異なるかもしれません。ゼミには最低限の決まり事しかなく、あとは各ゼミ生がまさしく「自主的・自律的」に、(岩本に対してときに文句や愚痴をこぼしながらも?)活き活きと行動しているように映ります。

 岩本は何の強制もしていませんが、関西の(山奥にある)国会図書館に一番通っているゼミでしょうし、(ゼミ生の中には就活や旅行で東京に行ったついでに霞が関の国会図書館本館にも資料探しに出かけるつわものもいるそうです)、過去のゼミの3回生の研究グループは、鹿児島まで日帰りで2度もインタビューにも出かけています。自らプロジェクトを主導して、企業の方に関大まで指導に来てもらうことを実現させた学生もいます。ゼミ在籍時に起業して、現在東京で社長をしているゼミOBもいます。現在の3,4回生は、企業との産学連携プロジェクトを主導しています(岩本はサポート役にすぎません)。PV大会を運営しているゼミ生もいます。こうした自主的な活動は社会人として真っ先に求められることであり、強制して身につくものでは決してありません。その意味で、岩本ゼミは、おそらく最も強制が少ないゼミだと思いますし、自主的に行動したい学生には様々なチャンスやサポートが提供されるシステムになっています。

 「楽(らく)」と「楽しい」はまったく別の意味であると思います。楽(らく)をして得られる楽しさはすぐに消えてしまいます。もし2回生の皆さんの目に岩本ゼミの3回生が楽しそうに映ったのであれば、きっと彼らが本当の「楽しさ」を経験し、さらに楽しむために努力を続けている証拠かもしれません。来年の今頃、皆さんがそのようなゼミ生になっていることを期待しています。