本稿では,Bluetooth やZigBee などセル範囲の小さな通信方式を対象としたサービス領域において,領域の境界におけるノードの動きから領域内のノード分布を推定するモデルを提案する.提案モデルでは,領域に対するノードの出入りを観測し,領域内のノードの移動を再現する.まず,ノードとして人に着目し,実際に人が通行する場所を観測した.観測結果から,領域内におけるノードの移動軌跡が直線で近似できること,移動速度が正規分布に従うことが分かった.さらに,ノードの侵入位置と離脱位置の対応付けを推測する方法として,組み合わせ最適化及びベイズ推定を利用した推定法を提案した.評価の結果,対応付けの再現率は,組み合わせ最適化による推定法では0.736,ベイズ推定法では1 となった.
相原 聖, 笹部 昌弘, 中野 博隆, 領域に対するノードの出入りを考慮した移動モデル, 電子情報通信学会技術研究報告(コミュニケーションクオリティ研究会), 107(19), pp.19-24, April 2007.
@article{aihara07cq, author = "相原, 聖 and 笹部, 昌弘 and 中野, 博隆", title = "{領域に対するノードの出入りを考慮した移動モデル}", year = "2007", month = "April", journal = "電子情報通信学会技術研究報告(コミュニケーションクオリティ研究会)", volume = "107", number = "19", pages = "19--24" }