疎密度モバイルアドホック網における重み付き平均を用いた時刻同期方式

飴村 壮史 笹部 昌弘 滝根 哲哉

In 日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第 163 委員会meet30, 2011

Abstract

複数端末からなるネットワークシステムにおいて端末間の時刻同期は重要な課題であるが,疎密度モバイルアドホック網においては,直接通信可能な端末が常時存在するとは限らず,NTP など既存の時刻同期方式の適用が困難となる.この問題に対し,単純平均法と呼ばれる,端末遭遇時に互いの時刻情報を交換し,それぞれの時計をその平均値に調整することで時刻同期を実現する手法が提案されている.本研究では,平均の計算方法を変更することで時刻同期の収束速度の向上を目指す.遭遇頻度の高い端末はより正確な時刻情報を持つ可能性が高くなることから,端末の遭遇率を考慮した重み付き平均法を提案する.解析とシミュレーションにより最適な重みの決定方法とその時達成される収束速度,同期精度を明らかにする.

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    飴村 壮史, 笹部 昌弘, 滝根 哲哉, 疎密度モバイルアドホック網における重み付き平均を用いた時刻同期方式, 日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第 163 委員会meet30, November 2011.

    BibTex Reference

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        title = "{疎密度モバイルアドホック網における重み付き平均を用いた時刻同期方式}",
        year = "2011",
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        journal = "日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第 163 委員会meet30"
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