避難者・モバイル端末間連携型自動避難誘導における避難経路選択方式に関する一検討

原 崇徳 笹部 昌弘 笠原 正治

In 電子情報通信学会総合大会講演論文集, 2017

Abstract

大規模災害発生時に,避難者とモバイル端末が連携することで自動的な避難誘導を実現する方式が提案されている.ただし,避難経路の計算には最短経路選択が用いられており,避難行動中の安全性については十分に検討されていない.そこで本稿では,近年,名古屋市などで公開されている,災害時に各道路が通行不能になる確率(道路閉塞確率)に基づく高信頼経路選択を提案する.シミュレーション評価により,平均・最大避難時間の観点では最短経路選択,通行不能箇所との遭遇回数の観点では高信頼経路選択がそれぞれ有効であることを示す.今後の課題としては,迅速性と安全性のバランスを調整可能な経路選択方式の実現が求められる.

Downloads

    Text Reference

    原 崇徳, 笹部 昌弘, 笠原 正治, 避難者・モバイル端末間連携型自動避難誘導における避難経路選択方式に関する一検討, 電子情報通信学会総合大会講演論文集, B-11-27, pp.1, March 2017.

    BibTex Reference

    @article{hara17gc,
        author = "原, 崇徳 and 笹部, 昌弘 and 笠原, 正治",
        title = "{避難者・モバイル端末間連携型自動避難誘導における避難経路選択方式に関する一検討}",
        year = "2017",
        month = "March",
        journal = "電子情報通信学会総合大会講演論文集",
        volume = "B-11-27",
        pages = "1"
    }