道路網におけるユーザの利己的行動と通信環境が分散型経路選択方式に与える影響

原 崇徳 笹部 昌弘 笠原 正治

In 電子情報通信学会技術研究報告(第5回コミュニケーションクオリティ(CQ)基礎講座ワークショップ), 2018

Abstract

交通渋滞の問題は,道路を資源とみなすとゲーム理論における資源割当問題としてモデル化できることが知られている.あるユーザの経路決定は,その経路に含まれる道路の利用とみなせるため,すべてのユーザに対する経路の決定は,各道路へのユーザの割当を決めることに等しい.既存研究では,このような前提の下,ユーザの経路選択基準として,社会最適とユーザ均衡という二つの考え方に基づく分散型経路制御方式が提案されている.ただし既存方式では,協調的なユーザと利己的なユーザが混在する環境やユーザの通信環境が制限される環境については十分に検討されていない.こうした環境は,自動運転への移行の過渡期や通信環境に制限のある災害時の避難誘導などの状況で生じる可能性が高い.そこで本発表では,分散型経路制御方式において,利己的なユーザの割合と通信環境の制限が目的地までの移動時間に与える影響を明らかにする.

Downloads

    Text Reference

    原 崇徳, 笹部 昌弘, 笠原 正治, 道路網におけるユーザの利己的行動と通信環境が分散型経路選択方式に与える影響, 電子情報通信学会技術研究報告(第5回コミュニケーションクオリティ(CQ)基礎講座ワークショップ), January 2018.

    BibTex Reference

    @article{hara18cqws,
        author = "原, 崇徳 and 笹部, 昌弘 and 笠原, 正治",
        title = "{道路網におけるユーザの利己的行動と通信環境が分散型経路選択方式に与える影響}",
        year = "2018",
        month = "January",
        journal = "電子情報通信学会技術研究報告(第5回コミュニケーションクオリティ(CQ)基礎講座ワークショップ)"
    }