交通渋滞の問題は,道路を資源とみなすとゲーム理論における資源割当問題としてモデル化できることが知られている.既存研究では,ユーザが協調的な場合もしくは利己的な場合を想定した分散型経路制御方式が提案されている.ただし既存方式では,協調ユーザと利己的ユーザが混在する環境やユーザ間の情報共有が制限される環境については十分に検討されていない.こうした環境は,自動運転への移行の過渡期や通信環境に制限のある災害時の避難誘導などの状況で生じる可能性が高い.そこで本論文では,情報共有とユーザの利己的行動が分散型経路選択方式に与える影響を明らかにする.
原 崇徳, 笹部 昌弘, 笠原 正治, 道路網における情報共有とユーザの利己的行動が分散型経路選択方式に与える影響に関する一検討, 電子情報通信学会総合大会講演論文集, B-11-9, pp.1, March 2018.
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