[依頼講演] 道路網におけるトラヒック情報制御による利己的最適ルーティング

原 崇徳 笹部 昌弘 笠原 正治

In 電子情報通信学会技術研究報告(RISING), 2019

Abstract

交通渋滞の主な原因は,各ユーザ(またはナビゲーション・ソフトウェア)における自身の旅行時間を優先した利己的ルーティングにある. 一方で,利己的ルーティングは個々のユーザにとっては合理的な経路選択となるため,このようなユーザの価値観を変更することは容易ではない. そこで,ユーザの価値観の変更は困難であるという前提の下,ユーザの知覚するトラヒック情報を適切に制御することで,ユーザの利己的な経路選択の結果,社会全体として最適な道路利用状況を実現する方式を提案する. グリッド状の道路網を用いた基本特性評価により,提案方式が社会最適な道路利用状況と同等の性能を実現できることを示す. また,名古屋駅周辺の実道路網を用いた評価により,提案方式が利己的ルーティングと比較して,平均旅行時間を27.2%改善できることを示す.

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    原 崇徳, 笹部 昌弘, 笠原 正治, [依頼講演] 道路網におけるトラヒック情報制御による利己的最適ルーティング, 電子情報通信学会技術研究報告(RISING), November 2019.

    BibTex Reference

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