サービスチェイニング (Service Function Chaining: SFC) では,トラヒックが事前に定義されたサービス機能の列からなるサービスパスを通過することで,任意のネットワークサービスを実現できる.本稿では,分割された部分モデルをサービス機能としてみなすことで,サービスパスの通過によるグローバルモデルの実行を可能とする,マルチホップ分割推論 (Multi-hop Split Inference: MSI) のためのSFCアーキテクチャを提案する.提案アーキテクチャでは,部分モデルを実行するNeural Service Function (NSF)を透過的TCPプロキシとして実現し,SRv6とeBPFに基づくSFCプロキシと統合することで,既存アプリケーションとの互換性を維持しながら,動的かつ効率的な通信経路上での推論を可能とする.さらに,提案アーキテクチャをマルチホップ分割学習 (Multi-hop Split Learning: MSL) に拡張するために,学習タスクに必要な双方向通信にSFCを適用する.評価実験より,提案アーキテクチャが,リアルタイム性の高いMSIの実現に対して特に有効であることを示す.
原 崇徳, 笹部 昌弘, マルチホップ分割推論・学習のためのサービスチェイニングの設計・実装・評価, 電子情報通信学会技術研究報告(ネットワークシステム研究会), 125(225), pp.31-36, October 2025.
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