SFCによるマルチホップ分割学習の実現可能性に関する一検討

原 崇徳 笹部 昌弘

In 電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集, 2025

Abstract

マルチホップ分割学習 (Multi-hop Split Learning: MSL) はグローバルモデルを複数のノードに分割・配置することで資源制約やデータ・プライバシの問題を緩和した分散学習を可能にする.本稿では,サービスチェイニング (Service Function Chaining: SFC) をMSLに適用することで,より柔軟な分散学習の実現を目指す.分割モデルをサービス機能 (Service Function: SF) とみなすと,SFCとMSLは類似しているが,後者の実現には,アプリケーション層でのデータ処理が必要になる点が大きく異なる.この問題に対し,SRv6と透過プロキシ (TPROXY) を組み合わせることで,クライアント側に変更を加えることなく動作可能な透過型SFとして分割モデルをSFC上で実現できる方式を新たに提案する.実証実験により,提案方式は従来型MSLと同程度の学習遅延を達成できることを示す.

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    原 崇徳, 笹部 昌弘, SFCによるマルチホップ分割学習の実現可能性に関する一検討, 電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集, B-6-21, pp.1, September 2025.

    BibTex Reference

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