サービスチェイニング(Service Function Chaining: SFC) は,サービス要件や資源制約の下で,トラヒックが特定の順序でネットワーク機能を経由可能なサービスパスを確立する.マルチホップ分割推論・学習(Multi-hop Split Inference/Learning: MSI/MSL)は,AIモデルを複数の独立した部分モデルに分割・配置し,Smashed dataと呼ばれる処理済みデータをネットワークを介して複数の部分モデル間でルーチングする分散型AIである.これまでに,SFCとMSI/MSLの類似性に着目し,部分モデルをネットワーク機能として扱い,それらの連結をサービスチェインで構成されたAIモデルとして実現することで,SFCとMSI/MSLを統合したSFC-based MSI/MSLを実現している.本稿では,MSI/MSLの遅延最小化を整数線形計画問題として定式化する.この問題は,(1) 最適な分割点の選択,(2) 適切な計算ノードへの部分モデルの展開,(3) サービス要件を満たすネットワーク上でのSmashed dataのルーチングの3点を同時に決定する.数値実験より,バッチサイズとモデル分割数に対する提案方式の有効性を推論・学習遅延の観点から分析・評価する.
原 崇徳, 笹部 昌弘, サービスチェイニングを用いたマルチホップ分割推論・学習の遅延最小化, 電子情報通信学会技術研究報告(コミュニケーションクオリティ研究会), July 2026.
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