しっぺ返し戦略に基づくP2Pファイル配信における最適スケジューリングの分析

長谷川 雅史 笹部 昌弘 滝根 哲哉

In 電子情報通信学会技術研究報告(ネットワークシステム研究会), 2014

Abstract

OSのディスクイメージなど大容量のファイルを多数の端末に配信する際にPeer-to-Peer (P2P)ファイル配信システムが有効である.特に,BitTorrentではファイルをピースと呼ばれる単位に分割し,各ピアが高速にピースを取得可能なピアに対して積極的にピースを提供するというしっぺ返し戦略を導入することで,ファイル配信の効率化を図っている.一方で,このようなしっぺ返し戦略を用いたファイル配信の最適性については十分に検討されていない.そこで本研究では,しっぺ返し戦略を用いたP2Pファイル配信における最適なピース配信スケジューリングを,時点毎のピア間でのピースの授受を変数とし,平均ファイル取得完了時間を最小化する整数線形計画問題として定式化する.この問題を既存の線形ソルバで解き,得られた解を分析することで,最適なピース配信スケジュールの特徴を明らかにする.

Downloads

    Text Reference

    長谷川 雅史, 笹部 昌弘, 滝根 哲哉, しっぺ返し戦略に基づくP2Pファイル配信における最適スケジューリングの分析, 電子情報通信学会技術研究報告(ネットワークシステム研究会), 113(472), pp.167-172, March 2014.

    BibTex Reference

    @article{hasegawa14ns,
        author = "長谷川, 雅史 and 笹部, 昌弘 and 滝根, 哲哉",
        title = "{しっぺ返し戦略に基づくP2Pファイル配信における最適スケジューリングの分析}",
        year = "2014",
        month = "March",
        journal = "電子情報通信学会技術研究報告(ネットワークシステム研究会)",
        volume = "113",
        number = "472",
        pages = "167--172"
    }