パーソントリップ調査に基づく移動モデルのDTNルーチングに対する影響評価

石倉 明生 川原 純 笹部 昌弘 笠原 正治

In 電子情報通信学会技術研究報告(コミュニケーションクオリティ研究会), 2016

Abstract

中断や分断が生じやすい環境下における通信ネットワークとして,遅延耐性ネットワーク(DTN:Delay Tolerant Network)が提案されている.人の持つモバイル端末を介した端末間通信に基づく,DTNルーチングをシミュレーションによって評価する際,人の移動モデルがシミュレーション結果に大きな影響を及ぼす.本稿ではより現実に近い移動モデルを構築するために,パーソントリップ調査と呼ばれるアンケート調査に基づく実際の人の移動データを使用し,新たな移動モデルを提案する.人の2点間の移動距離や駅を出発する時刻,目的地滞在時間などを,実データから最尤法や赤池情報量規準などを用いて推定する.構築したモデルをシミュレータ上に実装し,既存の移動モデルとの違いを見るため,人同士のすれ違い回数の測定と比較を行う.さらに,あるノードから生成されたメッセージがDTNルーチングによって伝搬する際の時刻ごとのメッセージ配送率の比較を行う.

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    石倉 明生, 川原 純, 笹部 昌弘, 笠原 正治, パーソントリップ調査に基づく移動モデルのDTNルーチングに対する影響評価, 電子情報通信学会技術研究報告(コミュニケーションクオリティ研究会), 115(496), pp.13-18, March 2016.

    BibTex Reference

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