大規模災害発生直後,通信インフラストラクチャが一部被災した状況下でも迅速に避難誘導を実現可能な技術が求められている.このような背景の下,先行研究では避難者とモバイル端末との連携に基づく自動避難誘導方式が提案されている.本稿では,この方式をモバイルアプリケーションとして実現する.まず,各種機能(測位,避難者状況推定,グラフ処理,情報提示,通信制御)とそれらの間の制御の流れを設計する.なお避難者状況推定に関しては,マップマッチングと呼ばれる方式を応用することで,避難者の通行する道路や通行不能箇所との遭遇を推定できるような方式を提案する.設計に基づき,通信機能以外の各種機能を有したオフライン型アプリケーションを実装する.実証実験を通して,実際の避難経路や通行不能箇所の推定成功率の観点から避難者状況推定方式の有効性を示す.
糸井 純暉, 笹部 昌弘, 川原 純, 笠原 正治, モバイル端末における測位誤差を考慮したオフライン型避難誘導アプリケーションの設計・実装・評価, 電子情報通信学会技術研究報告(コミュニケーションクオリティ研究会), 115(496), pp.1-6, March 2016.
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