近年,過疎地における安価な通信インフラや被災地における緊急用ネットワー クの構築が求められている.このような環境では,過疎地における村,被災地 における避難所といった孤立した拠点(クラスタ)が複数存在する.そこで本 研究では,メッセージフェリーと呼ばれる特別な移動ノードがクラスタを巡回 し,外部ネットワークへのアクセス回線を有した特別なクラスタ(ベースクラ スタ)を介して外部ネットワークとの通信を実現するフェリー支援型DTNに着 目する.フェリー支援型DTNでは,フェリーのクラスタに対する訪問順序が, 平均配送遅延(各クラスタで発生したデータがフェリーによってベースクラス タに届けられるまでの平均時間)を決める.本研究では,既存の訪問順序をク ラスタ間の近傍性を考慮して組み合わせたハイブリッド型訪問順序決定方式を 提案する.シミュレーションにより平均配送遅延の観点から提案方式の有効性 を評価する.
泉 芳明, 笹部 昌弘, 滝根 哲哉, フェリー支援型DTNにおけるクラスタ間の近傍性を考慮した訪問順序決定方式, 電子情報通信学会技術研究報告(ネットワークシステム研究会), 114(477), pp.523-528, March 2015.
@article{izumi15ns, author = "泉, 芳明 and 笹部, 昌弘 and 滝根, 哲哉", title = "{フェリー支援型DTNにおけるクラスタ間の近傍性を考慮した訪問順序決定方式}", year = "2015", month = "March", journal = "電子情報通信学会技術研究報告(ネットワークシステム研究会)", volume = "114", number = "477", pages = "523--528" }