P2Pファイル配信におけるフリーライダー問題を抑制するために,ピースを他のピアに提供しないと,他のピアからピースを得ることができない,Tit-for-Tat (TFT)戦略が注目されている. 近年,このようなTFT型P2Pファイル配信において,平均ファイル取得時間を最小化するような最適なピースフローの分析が行われている. 本稿では,既存研究に倣い,ピアの途中離脱がシステム性能に与える影響を分析する. 具体的には,最適なピースフローの決定問題を整数線形計画問題として定式化し,既存のソルバにより最適解を導出する. 数値実験により,離脱するピアのアップロード容量が多く,離脱時点が早いほど性能が劣化することを示す.
香山 侑槻, 笹部 昌弘, 笠原 正治, Tit-for-Tat型P2Pファイル配信におけるピアの途中離脱が平均ファイル取得時間に与える影響に関する一検討, 電子情報通信学会総合大会講演論文集, B-6-87, pp.1, March 2017.
@article{kayama17gc, author = "香山, 侑槻 and 笹部, 昌弘 and 笠原, 正治", title = "{Tit-for-Tat型P2Pファイル配信におけるピアの途中離脱が平均ファイル取得時間に与える影響に関する一検討}", year = "2017", month = "March", journal = "電子情報通信学会総合大会講演論文集", volume = "B-6-87", pages = "1" }