DTN (Delay/Disruption Tolerant Network)環境におけるモバイルアドホッ クネットワークにおいて通信を可能にする方法として蓄積運搬転送型ルーチン グがある.蓄積運搬転送型ルーチングでは,少ない複製数で低メッセージ配送 遅延を実現することが重要な問題である.この問題を解決するためにネット ワーク情報の利用が考えられている.既存研究では,端末毎あるいは地 点毎にネットワーク情報を集約し,集約した情報に基づいて中継先端末を選択する ルーチング方式が考案されている.本稿では,端末毎と地点毎に集約した情 報を併用することで,個々の端末の特性と遭遇地点付近の端末間の特性の両方 を考慮した新たなルーチング方式を考える.さらに,シミュレーション実験に より,二つの集約された情報の併用による相乗効果がどのような場合に 得られるか明らかにする.
木村 共孝, 松浦 翼, 笹部 昌弘, 松田 崇弘, 滝根 哲哉, 遭遇端末と遭遇地点の特性に基づく蓄積運搬転送型ルーチング, 電子情報通信学会技術研究報告(コミュニケーションクオリティ研究会), 114(131), pp.1-6, July 2014.
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