本稿では,大規模災害発生時において,モバイル端末を利用して避難者を避難先に誘導する際に,モバイル端末が提示した経路とは異なる経路を移動する避難者を検出する手法について検討する.モバイル端末にはあらかじめ地域の地図と避難先の情報が登録されており,災害発生時に避難者の現在位置と避難先との最短路を計算して提示する.モバイル端末は,避難者が実際に移動した経路を測定し,端末が提示した経路との差から,道路の被災状況を推定する.端末同士で道路の被災状況を共有することで,より効果的な避難誘導が可能となる.本システムにおいて,モバイル端末に従わずに別の位置を目指して移動する避難者がいる場合,経路から外れた箇所を道路が被災しているとみなすため,間違った情報が取得・共有される.本稿では,モバイル端末の提示した経路と,避難者の移動軌跡情報から,避難者が提示経路を通って目的地に向かおうとしているかどうかを判定する手法について議論する.
木村 共孝, 松浦 翼, 笹部 昌弘, 松田 崇弘, 滝根 哲哉, ネットワーク環境に適応した蓄積運搬転送型ルーチング, 電子情報通信学会総合大会講演論文集, DS-2-2, pp.24-25, March 2014.
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