NFVネットワークにおけるサービスパス遅延最小化のための利己的サービスチェイニング

小倉 亮平 笹部 昌弘 笠原 正治

In 電子情報通信学会技術研究報告(ネットワークシステム研究会), 2022

Abstract

ネットワーク機能仮想化(Network Functions Virtualization: NFV)は,ネットワーク機能を汎用サーバ上でソフトウェアとして動作させる技術であり,NFVネットワークでは,任意のネットワークサービスを仮想ネットワーク機能(Virtual Network Function: VNF)の連なりであるサービスチェインとして表現できる.NFVネットワークにサービスチェイン要求が到着すると,NFVオーケストレータが必要となるノードやリンクの資源制約とVNFの実行順を保証した上で,始点から終点へと至る経路(サービスパス)を構築する.本稿では,このようなサービスチェイニング問題において,複数のサービスブローカが存在する状況を想定する.道路網を対象とした,既存のゲーム理論に基づく分散型経路選択方式に倣い,各ブローカが自身の顧客に対するサービスパス遅延の最小化を目的とし,利己的にサービスチェイニングを実現する方式を提案する.シミュレーション評価により,提案方式を用いることで,指数関数的な収束速度で低遅延なサービスパスを実現できることを示す.

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    小倉 亮平, 笹部 昌弘, 笠原 正治, NFVネットワークにおけるサービスパス遅延最小化のための利己的サービスチェイニング, 電子情報通信学会技術研究報告(ネットワークシステム研究会), 122(198), pp.88-93, October 2022.

    BibTex Reference

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