大規模災害発生直後の迅速かつ安全な避難実現のためのモバイル・エッジ連携型自動避難誘導方式が提案されている. 既存方式は,避難者の持つモバイル端末が,事前入手可能な地理的リスク情報と避難行動中に自動的に収集できる道路網の被災状況を組み合わせることで,避難者に対して迅速性と安全性を考慮した避難経路を提示できる. 一方で,避難所選択に関しては,最寄りの避難所の選択を前提としており,避難経路の安全性や避難所容量については検討されていない. そこで本稿では,避難行動の迅速性・安全性と避難所容量を考慮した避難所選択問題を整数線形計画問題として確立する. 数値実験より,提案方式は既存方式と比較して平均経路長の増加を5.3{textbackslash}%に抑えつつ,平均経路信頼性を15.2{textbackslash}%改善できることを示す.
松田 大樹, 原 崇徳, 笹部 昌弘, 笠原 正治, モバイル・エッジ連携型自動避難誘導における迅速性・安全性・避難所容量を考慮した避難所選択方式, 電子情報通信学会技術研究報告(コミュニケーションクオリティ研究会), 118(395), pp.59-64, January 2019.
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