ネットワーク環境を考慮した蓄積運搬転送型ルーチング

松浦 翼

学士学位論文, 2014

Abstract

ネットワーク技術は,送受信先端末間にパスが存在し,常に通信可能であることを前提に発展してきた.しかし,このような前提が成立しない状況が存在する.そのような劣悪な環境下のネットワークはDTN (Delay/Disruption/Disconnect Tolerant Network)と呼ばれており,近年,多くの研究が行われている.本研究では,各端末が孤立しており,送受信端末間でのパスが存在しないモバイルアドホックネットワークにおいて端末がメッセージを蓄積運搬し,他の端末と遭遇した場合にメッセージを転送する蓄積運搬転送型ルーチングについて考察する.蓄積運搬転送型ルーチングでは,多くのメッセージを複製転送した場合,受信先端末へメッセージが早く配送されるが同時に,端末のバッファなどのネットワーク資源を大量に消費してしまう.先行研究では,ネットワーク資源の消費を抑制する方法が多く考えられている.その方法の一つとして端末がネットワーク内の情報を利用し,メッセージの転送を抑制する方法がある.本研究では,「どの端末とどれくらい遭遇するのか」という情報と「どの場所で,どれくらい遭遇が発生するか」という情報を併用することでより効率的なメッセージ配送が行えるかを調べる.

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    松浦 翼, ネットワーク環境を考慮した蓄積運搬転送型ルーチング, Ph.D. Dissertation, 大阪大学, 学士学位論文, March 2014.

    BibTex Reference

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